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BASIC PH(ベーシックピーエイチ)は、
イスラエルの心理学者Mooli Lahad博士が提唱した
「ストレス対処モデル」の一つです。

このモデルは、ストレスや危機に対処するための
個人の資源や適応スタイルを理解するために使用されます。
BASIC PHは、6つの異なる対処スタイルを示しており、
人々がどのようにしてストレスに対応するかを説明します。


BASIC PHの6つの対処スタイル

BASIC PHは、
それぞれの頭文字が以下の6つの対処スタイルを表しています。

  1. Belief(信念・価値観)

    • 概要:個人の信念や価値観、宗教、哲学、道徳に基づいてストレスや危機に対処するスタイルです。強い信念や宗教的な信仰は、困難な状況でも希望を持つ力になります。

    • :困難な状況で「すべてには意味がある」と考えたり、「信じることが大切」として心の支えにする。

  2. Affect(感情)

    • 概要:感情を認識し、表現することでストレスに対処するスタイルです。感情の表出や共感を通じて、ストレスを軽減しようとします。

    • :友人や家族に感情を打ち明けて話すことで、心が軽くなる。

  3. Social(社会的サポート)

    • 概要:家族や友人、同僚など、周囲の人々からの支援を受けることで、ストレスに対処するスタイルです。社会的なネットワークを利用して、孤立を避けることが重要です。

    • :困難な時に友人や家族と過ごす時間を増やし、サポートを得る。

  4. Imagination(想像力)

    • 概要:想像力や創造性を使ってストレスに対処するスタイルです。芸術活動や創作、空想などを通じて、現実の困難から一時的に離れることができます。

    • :絵を描いたり、音楽を作ったりすることで、心の安定を図る。

  5. Cognition(認知)

    • 概要:理性的な思考や分析、問題解決能力を使ってストレスに対処するスタイルです。現実を論理的に分析し、解決策を見つけることに焦点を当てます。

    • :問題に対して計画を立てたり、情報を収集して最適な対処法を見つける。

  6. Physical(身体的活動)

    • 概要:身体的な活動や健康的な生活習慣を通じてストレスに対処するスタイルです。運動やリラクゼーション、食事管理などを通じて、心身の健康を維持します。

    • :ストレスを感じた時にジョギングをしたり、ヨガを行うことでリフレッシュする。

BASIC PHの応用

BASIC PHモデルは、個人が持つストレス対処の資源を理解し、それを強化するために役立ちます。たとえば、危機的状況において、どのスタイルが強みであるかを認識し、その資源を意識的に活用することができます。また、弱い部分があれば、それを補う方法を考えることで、よりバランスの取れたストレス対処が可能になります。

このモデルは、カウンセリングや教育の分野で広く活用され、個人やグループが危機的状況に対してどのように対処するかを評価し、適切な支援を提供するためのツールとして使用されています。

まとめ

BASIC PHは、人々がどのようにしてストレスや危機に対処するかを理解するためのモデルです。信念、感情、社会的サポート、想像力、認知、身体的活動という6つのスタイルを通じて、個人の強みを活かしながら、バランスの取れた対応をすることが可能になります。このモデルを理解し、自分の対処スタイルを把握することで、より効果的にストレスや危機に対応できるようになるでしょう。

BASIC PHを一つずつ詳しく分析して
具体的な事例をあげたものをこの続きで書きたいと思います。

今日もお読みいただきありがとうございます。
やまがたてるえ


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これからの学びに活かしていきます!ありがとうございます。