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江戸時代における吉原遊女を研究していた私が、大河ドラマ「べらぼう」を見た結果①

わーー始まりましたね〜!

NHK大河ドラマ「べらぼう」‼️

私は大学院で、「江戸時代における吉原遊女の心中」について研究しておりましたので、
ワクワクしながら「べらぼう」を拝見いたしました。


まだ第1話だからね〜!
投込寺のシーンは、Xで色々騒がれていましたが。


ここから私の勝手な、個人的な、感想をつらつら書いちゃおうかな〜。

○感想

まず、画が結構色彩豊かでしたよね。
私はいつも文字を読んで、吉原遊女を想像していますから、映像になるとリアリティが増して「こんな感じなのか〜」と想像が膨らみましたね‼️


ドラマのシーン別で、印象に残ったところでも挙げていきましょうかね。


あ!朝顔姐さんね!

安い見世の遊女は、体調を壊してもろくに看病もされず、行灯部屋に放り込まれるだけでしたので、朝顔姐さんの部屋がちゃんと行灯部屋を意識されていたのには感心いたしました。

何本か行灯が置かれていたよね。


また、岡場所と宿場が吉原遊廓のライバルであることも描かれていましたね。いいね〜。

ドラマの中では、吉原遊廓だけが税を収めているように描かれていましたが、実際は深川という岡場所も税を収めていたらしいんですけどね。


深川は岡場所と言われていますが、
吉原遊女のように「意気」「張り」を売りにする深川芸者っていう芸者も誕生していて、もはや幕府公認なのではと思ってしまうくらいですが。
まあ、深川ブランドってやつですね。

基本的に、芸者さんは性行為なし、色は売らない!とされていましたが、建前です。笑

『守貞謾稿』(1853年)には、
江戸吉原芸者は更に色を売らず。他所、俗に云ふ岡場所の芸者も、その所の風によりあるひはこれを売り、あるひは色を売らず。

と書かれていますので、
芸者さんは色を売る時もあるし、色を売らない時もあったのです。


でもやっぱ建前って超重要です。


そして、皆めちゃめちゃ話題にしていた投込寺のシーン。

私的には「あれ裸の必要があったのかな〜」と思いました。

私が、吉原遊女という史実を追いかけていた中で、遊女の最期は「菰に包まれ、投込寺に捨てられる」が通説のような気がしていたので、


あのシーンを見てまず初めに「菰に包まれてなーーい‼️」って思いました。

「えそこ?」って感じですよね。すみません。



また、インティマシーコーディネーターが
入られているとのことでしたが。

あのシーンをやろうと思ったのは、すごい決断だなと思いました。

吉原という環境をなるべく忠実に再現するにはどうすべきか。

重三郎のセリフと遊女の最期の姿。
あの数十秒で、吉原がいかに劣悪な環境であったかを最大限に表現し、皆さんの脳内で想像が付いたんじゃないでしょうか。

色んな意見がありますが、
素直に「この要素でここまで吉原を表現出来るのか」と驚きました。


まさにあのシーンは、
「生まれては苦界 死しては浄閑寺」
でしたね。


そして、それを演じている女優さん。
すごい。すごすぎます。
演じてくれてありがとうございます。


ひとつだけ史実を追いかけてきた人間から言わせて頂きますと、あのシーンの女性の身体が生々しいなという印象でした。。。


きっと江戸時代の吉原遊女の身体は
もっとガリガリだったり、折檻の痕があったり、
梅毒の傷があったりするのではないかな〜と感じた次第です。


ですが、これはドラマなのでね!!!


吉原遊廓が少しでもメディアで放送されると、
皆ありとあらゆることを言いたい放題やり始めます。

どれだけ史実通りに描かれても、
どれだけエンタメとして描かれても、
賛否両論やり始める。


遊女たちへのリスペクトはないのか。
吉原は劣悪で最悪な環境だ‼️と
現代の私たちの感覚で、簡単に言えるけど、
描かれ方に色々言う人がいるけれど。

遊女たちの心情を考えようと思ったことをあるのでしょうか。


もしかしたら、(こんなことはないとは思いますが)遊女たちは幸せだったかもしれない。
ちょーーー素敵な殿方と恋に落ちていたかもしれないし、家族を養えて幸せだと思っていかもしれない。

吉原での過酷な処遇に耐えかねて、
自ら命を絶った遊女もたくさんいるわけですから、上記のようなことは無いとは思いますが。


吉原という劣悪な環境だけに目を向けるのではなく、遊女たちの心情はどのようなものだったのか、どんな想いで身体を売っていたのか、どんな恋愛をしていたのか、どんな仲間たちと励まし合い生き抜いたのか。

そこまで考えて、吉原という遊廓を見ることが必要だと私は勝手ながら思っています。
それが吉原遊女に対する、リスペクトであり、手向け的なね。。。


本当に個人的な意見。批判は受け付けません。笑
個人の意見なので。



江戸時代が無ければ、今日はありませんからね。
吉原遊廓、遊女は、日本の文化・歴史をつくりあげたひとつなのです。あくまで史実としてね。



すみません💦語ってしまいましたね。
本当に色々な意見がありますから、この人はこういう意見なんだな〜!程度でお願いいたします‼️



大前提、これの大河ドラマは蔦屋重三郎の話。
1話を見た感じだと、吉原の話?と錯覚してしまいそうな感じがしましたが。

Xでも、蔦屋重三郎についてより吉原についてのポストが多かったですよね。。。

蔦屋重三郎という人間がどのようにして「江戸のメディア王」にまで上り詰めたのか、その背景とし吉原遊廓がどのような鍵になっているのか、どのように描かれていくのか、見所ですね‼️

2話も楽しみです‼️

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母がバツ2の女子大学院生。瑠奈
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