【日本史】遊女が客をお仕置き!?『青楼絵本年中行事』
やっほー、瑠奈です。
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今回は日本史 シリーズ。
遊女と客のおもしろい関係性を
『青楼絵本年中行事』からご紹介いたします。
『青楼絵本年中行事』とは
1804年(文化元)に刊行。
一年に渡って行われる吉原遊廓で行われる年中行事を描いたもの。
喜多川歌麿が絵を描き、十返舎一九が文章を書きました。
「青楼」とは、吉原遊廓を指しています。
遊女が客をお仕置?
そう、この『青楼絵本年中行事』の中に
おもしろい頁があって。
この絵は「花魁が客にお仕置をしている」図なのです。
お分かりいただけますでしょうか。
左上に客、右下に遊女がいます。
拡大して見てみましょう。
絵の左頁。
「キャク」と書かれていますね。
まさしく「客」です。
頭にはリボンを付けられ、
着物も着させられ、「女装」させられております。
眉毛も書かれてる?笑
では、遊女を見てみましょう。
絵の右頁。
「ヲヒラン」と書かれています、「花魁」です。
客を少し遠くから見て、失笑?していますね。
この客と遊女の様子を考察すると、
客がなにかをやらかして、遊女がお仕置しているのだと思います。
遊女と客の関係性として、
皆様は、客>>>遊女のように
客の方が立場が上に、思われるかもしれませんが、そんなことないのです。
金銭が発生しているため、
客の立場が上のように感じますが。
遊廓というのは、男女の疑似恋愛。
立場がコロコロ変わるのです。
それが遊廓の面白いところ。
遊女が客を手の上で転がしてるかと思いきや、
客が遊女を一杯食わしたり。
それも含めて遊女の手練手管だったり。。。
なので、遊女が客をお仕置することも多々ありました。
なぜ遊女が客をお仕置しているのか?
これが気になりますよね。
なぜ客が「女装」というお仕置をされているのか。
推測ですが、
「客が他の見世へ遊びに行った」
とかそんなところではないでしょうか。
いわゆる浮気ですね。
遊廓は、疑似恋愛・疑似夫婦を楽しむ場ですので、もちろん浮気もダメです。笑
今回は「女装」がお仕置になっていましたが、
客の髪の毛を切るというお仕置もありました。
結構こわい。笑
絵に描かれる他の人物も見てみよう
これは「ヤリテ」と書かれています。
「遣手ばばあ」です。
遊女を監督、統括していたおばさんです。
ちなみに、めちゃくちゃスパルタです。
この男性は「エドガミ」と書かれていますね。
「江戸神」です。
「江戸神」とは、太鼓持ちのこと。
飲み会番長ですね、盛り上げ役です。
遊廓にも、太鼓持ちという役職がありました。
「ヘヤモチ」と「フリシン」
「部屋持ち」と「振袖新造」のことです。
部屋持ちとは、自分専用の部屋(寝室のみの一部屋)を持つ遊女で、位としては上の下くらいかな。
振袖新造とは、遊女見習いです。
水揚げもされていません。
遊女も新造も、客の女装姿を見て、笑っていますね。
吉原遊廓って不思議なところですよね。
遊女が過酷な環境を生き抜いていたことは明白な事実ですが、こういったクスッと笑える側面もあるのです。
今回は、遊女が客をお仕置きしている絵を紹介しました。
『青楼絵本年中行事』には、これの他にも興味深い絵が載っていますので、良かったら調べてみてくださいね💫
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