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インターン先の元彼①

2020/3/21

彼とのことと、私のコンプレックス。

2020年はじまってまだ3ヶ月だというのに人生イチの最高とドン底をみました。あはは…。(なんて滑稽な文字を打たせるくらい)

今年の1月。めっちゃ好きな彼氏ができて転職で憧れの会社に入社したばかりで、「ああ、今までの人生の辛い経験は全部今のためにあったんだ!」と自己肯定感マックスフルでした。

だけど幸せ絶頂なのはつかの間。とつぜんLINEで別れを告げられた。

結婚するなら、「この人とがいい」くらいまで思ってた。

それは、全部、あまりにもぴったりだったたから。

食べるスピード。男の人で少食の人ってあんまりいないよね。私は食べるのがゆっくりでいつも誰かと食べるとき食べるのが遅くて焦っちゃうんだけど、彼は私と同じか私よりも遅いくらいだった。

食の好みも好き嫌いがある私は、「なんでも食べれるよ!」という人にいつも引き目を感じていて。そんな中、私よりも食べられないものが多いと言った彼にとても安心感を感じた。

他にも私の体の部分で好きになれないパーツがあった。そこが彼と一緒だった。しかも2箇所も!でも彼は内側から溢れる光が素敵で、私が直したいと思っていた部分は直さなくても良いんだって思えた。一緒のところが愛おしくなった。

笑いのツボ、身長、体格、仕事の価値観、趣味、夜のことも、全部相性がよかった。

唯一無二!こんなにぴったりなひと、他にいない!

私、彼をすっごく大事にしてた。なのに。

お別れしてからメンタルが酷く落ち込んで、別れを切り出した彼の気持ちと、どうしてこんなに悲しいんだろうって自分の気持ちについて一生懸命考えまくったけど真っ白で何も見えなかった。

見えるようになるまでは1ヶ月かかった。

「それ、本心で言ってる?」

転職してからこの言葉を上司から何回か言われることがあった。

え?そう言ってるのに、なんで聞くの?って、最初は疑ってくる上司が少し疎ましいくらいだった。そして先週末にまた「それ、本心じゃないでしょー」って上司にからかわれた。まわりの人が、ええ?そうなの?って感じで苦笑した。

「この子、おうむ返しするのが癖だから」

いつからその癖がついていたんだろう。気がついていた。

むしろ、意図してやってたことだった。もう癖になっているって自覚があったくらい。私は相手に合わせる人間だった。「わかります」「そうですよね」「私も好きです」否定しない、が私のモットーだった。それが礼儀だと思っていた。やさしいって言われることがあってそれが私の長所だと思っていた。

だけど、それは自分が無いのと裏返しだった。

「合わせないといけない」ってずっと縛られてきていた。だから、素の自分とぴったりだった彼にこんなにものめり込んでしまったんだ。

本来、食べ物の好き嫌い、食べるスピード、個性があったって良いはずなのに。「私、これ食べられないんです」って言えば良い話なのに。「この子は、自分と違うな」って思われることが怖かった。違ったって、いいはずなのに。

私はぴったりな彼に愛を注ぎなから、自分にも愛を注いでいたんだなあ、ってすごく思った。

付き合っているときは、全部ぴったりだと思っていた。

今だから思う。全然ぴったりじゃなかったよ。

目に見える食べ物の好みとか、似ていたのかもしれないけど、恋愛の価値観とか求めてることがそもそも違ったよね。向こうは長期的な恋愛をそもそも考えていなかったから、そんなの続くわけないよね。

「人に合わせてしまう」という話に戻るけど、この特徴はきっと昔からなんだと思うけど思い当たる節があった。部活の大好きな女の先輩を、本音を(事実を)言って、傷つけてしまったことがあった。思い返したら、その内容的にはそこまで傷つける内容ではないことがわかる。けどその時、明るくて可愛くて人気の先輩は思い切り悲しそうな声と顔で「そうだったんだあ…」って言った。何気ないことだったのかもしれない。でも、私は先輩を傷つけてしまったということに酷く自分自身を責めた。そこからだったと思う。

「自分で考えて!」

転職してからハードだ。ちゃんと言ってくれる上司がいる。

失恋した当初、自己肯定感がどん底まで落ちた。それは彼を好きで一緒に過ごすことが、ありのままの私を受け入れることに繋がっていたから。彼を失って自尊心がなくなっていったのはその通りだと思う。でも、失恋しなかったらきっと上司の言葉にも今もただ疎ましく感じてたと思う。

これからはちゃんと自分で感じたままに生きたい。

彼と私はあんまりにも似過ぎていたかもしれない。やっぱり。

学歴をきにするとこ。年収をきにするとこ。趣味を、見た目をきにするとこ。

つい2ヶ月前の私たちに「そのままでも大丈夫なんだよ」って言いたい。

私はなんだかんだ、ユーモアがあって冗談を言い合えるところが大好きだった。



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