見つからないワンピース
「息苦しい。生き苦しい。この国は・・・。この世界はどうしてこうも生きづらいのだろう」
人と会うのが厭。人混みが厭。
宇宙の年が明けてもアンハッピーニュー厭😩
中学生の頃。
イジメられていた私はそのトラウマからなのか、人間というもの。人に対して猜疑心のカタマリだった。家族であろうと唯一人の親友にさえ、心を開けないまま。
その強い猜疑心は大人になるにつれ、少しずつ和らいでいたはずなのに。
💻
なんでできねーの？
こんな簡単な仕事が🤬💢
PCの画面越しに課長の怒っている様子と罵声が伝わる。
非正規雇用で務めている会社は現在テレワークでの業務がほとんどだ。それは嬉しいのだけれど、週一のミーティングをZoomで行っており、たぶん疎まられているんだろう私は、課長からいつもウサ晴らしの標的となり叱責されていた。
思い出す。
あのイジメっ子の顔。
思い出す。
あのビクビクした心。
「もう・・。仕事やめようか💧」
😰 😰 😰
ちょうどそう思っていたある日の午後。
十六も上のエロシ先輩から『今夜、新世界にでも飲みイカへん？』と誘われたのだ。
エロシ先輩は半年前に離婚したバツイチだ。離婚した頃は人生詰んだような顔で生気ゼロだったけど、なぜか最近肌ツヤがいい。出身は福岡なのに元気になってからはインチキ関西弁を使うようになった。
申し遅れましたが、私の名前はナミコ。
ちなみに課長の名前はウザップ。
「え、先輩・・ふ、ふたりで？」
『ええやん。タマ多いと密、密つってうるさいやん』
「そ💦・・そうですね（タ、タマ？魂？）」
『ほな18時30分にジャンジャン横丁やで。またLINEしてや。せや！ワンピース着てきーや。わしすっきゃねん、あのカッコ』
「え、ちょ！ま💦」
ありえない。いきなり誘っておいて着てイク服まで指定するなんて。何よ、まったく。
先輩のムチャ振りに少しキレながらも、
心の中でよろこんでいる私がいた。
（ウフ。ちょっと楽しいかも♪）
※彼氏イナイ歴3年
💓 💓 💓
ところが。
1LDK家賃3万の部屋に戻り、私は愕然とした。
”ワンピース”がない❗😱
【フレ愛デー】のお気に入りのVネックワンピがあったのに！どうしてっ💦
その時。
蝶形骨のあたりからコエが！
〈さがしものはナンですか～、みつけにくいモノですか～🎵〉
「だ、だれ？💦」
〈わしか、わしはサニーサニー・チョッパゲじゃ🦒✨〉
「チョッパゲ？😧」
戸惑いながらも私はこう答えた。
「ワンピースがないの・・」
〈なるほど。ひとつなぎの大秘宝か・・。安心なされよ。見つからないのは現在、お主の信じておるものが違うからじゃよ〉
「信じているもの・・？」
私はチョッパゲのいう意味がよくわからなかった。
〈よいか！ナミコ！！わしに名案があるから、この先わしを”チョッパゲの兄貴”って呼べ！！〉
「えっ⁉・・厭です！」
〈・・・〉
👗 🥻 🩱
「名案だけ聞いてあげますよ」
落ち込んでいたようにみえた
チョッパゲは少し嬉しそうに話しはじめたー。
〈人は自分を探すため旅をする。その理由は自分自身をまるでわかっていないからじゃ。お主が探しておるもの。その答えはお主の中心にある。自分（中心）を信じれば道は開かれる。ゆえに光術では”中信”ともいう👍〉
「中信・・中今とか中真とか中イキとかと同じでしょうか？」
〈う・・うむ💜👏〉
「一体どうすれば、ワンピースの場所が？」
〈心も生死も超えるが、よいかね？〉
「は？」
ワンピースの在り処を知るだけなのに心も生死も超える？このパゲは私をからかっているのだろうか。
〈思考だけを信じ込んでおることが問題を生む。境界はどこにもないが、現象界視点ではカラダの中心だけがお主じゃ。中心以外の臓器や皮一枚外側のすべては同じものでできておる。よって、中心の仙骨、臍奥、ハート、蝶形骨だけを軸に日常を送りなさい。もちろん思考を道具にして表現するもいい。あらゆる表現は愛の顕れだからね💞〉
「え・・💦」
〈真我が輝きはじめる。探しているその思考にいる”私”が消えれば、ひとつなぎの大秘宝は自ずと現れるであろう〉
【わたしはいない。と同時にすべてわたし】
〈つまり、悟る者などどこにもいないと知ると同時にすべての存在が悟る。完璧な流れの中にいるかのように思うかもしれない。その時お主はこう云うだろう〉
ワンピースみつけたよ💖
と。
「は・・はぁ」
なにかこのチョッパゲは大きな勘違いをしている。このときの私は確かにそう思っていた（名案じゃなく迷案じゃないの？）。
「あー・・あのね、チョッパゲさん。私、これから新世界にいかないとイケないの。急いでるのよ。わかる？」
『新世界はもうある。いつも新世界だ。毎瞬でもない今ここ。その中心じゃ👍✨』
「・・・（ダメだ。このパゲ）」
〈ふむ・・。本当の自分を信じることができないようじゃな。では少しワンピースを見せよう〉
太 陽 拳 ❗ ❗ ☀✨
そう云うとチョッパゲは消え、
私の目の前に信じられない光景が現れた。
🎇🎇🎇
え・・え。
わたしはどこ？
え。全部わたし？
全部ひとつにつながっている・・。
あぁ・・。
イジメっ子も課長も愛だった💝
すべては愛しきすべて💝
すべてはいのちの現れ💝
🎇🎇🎇
その間、まるで時間なんてないように感じていた私は、ふと我に返った。
「い、いまのが本当のワンピース😭大秘宝なんて概念すら超えてる・・💧」
〈現象の仕組みは、お主の内側を外側に観る。対象は写し鏡そのもの。その意味はお主がどのような観念を掴んでいるかを知らせるためじゃよ〉
「そ、それではさっきみたのは、観念のまったくない世界？自分ではないものをすべて手放した本当のわたし？・・あの課長も私の観念を解放するため演じてくれてたなんて・・あぁ😭💖」
〈うむ、この世界の本来の姿じゃ。神秘体験というものはあらゆる顔を魅せるが、ひとつながりのソレはお主を新世界に導くであろう。その世界を通常にするのが先程の中心だけを自分に生きる生き方である。地球での本当の遊び方を思い出す。文字通りここは愛の星。光の中を歩く🤩その景色はこれまでと変わらぬが、まるで違って見えよう〉
「生死を超えるというのは❓」
〈さきほどの瞬間、ハートが自分であったと思い出したであろう。本当のお主は誰にもイジメられることなどない。誰にも怒られることなどない👍✨〉
「！！た、たしかに！」
〈これからは中心から世界をみよ。そのトラウマも生きづらさもすぐに消える💛〉
👶 👶 👶
その時、LINEの無料通話が。
「あ、エロシ先輩だ！」
『もしもしナミコ？いまどこや？📱』
「先輩！ワンピースがっ、ワンピースがあぁぁぁ！わたしも先輩もぜんぶ愛なの！！😭」
『へ？まさかナミコお前💦あの世界みたんちゃうか？』
「え？先輩も知ってるの？」
『せや、そのおかげで離婚から立ち直れてん！』
「えーっ😲💨そうだったんですか！💓」
その後、ジャンジャン横丁でほろ酔い、先輩とひとつながりになったかどうかはナイショです💜
ではまた🎵
秘宝が救いになる頃👶👌✨
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