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宇宙の果てまでアイシテル
私の周りには、宇宙人しかいない。
何年も一緒にいるはずなのに、あなたのことが
相変わらず、サッパリ分からないままだし。
どこへ飛んで、どんな景色を見て、何を想うか、
いつも会話の冒険にワクワクしてしまう。
「はがちゃんを優勝させるなんて見る目あるね」
8年目の親友は、いつも予想外の角度から褒め、
どんなことも全肯定してくれる。
私の両親を溺愛して、隙あらば家族に入り込もうと企んでいる。恐ろしいったらありゃしない。
「お前の彼氏にはぜってー負けない」
しばしば同棲していた彼女は、もぎたてフルーツ
の様な剥き出しの純粋さで、私を潤してくれる。
ベランダで、茶碗いっぱいにpeaceを吸いながら
詩を読んだり、編んだり、愛しんだりする。
私しか知らない、あなたの秘密。
心を許し、人間の奥底を見せ合っているのだと、
脳みその一欠片を貰えたような気がして、
嬉しくて、誇らしくて、ニヤニヤしちゃうの。
「ノーパンとパンイチの違いについて考えよう」
「指切ったの!?自己責任だね♡」
え、え、なにが??ん?どういうこと??
優しさ100%人間なのかと思えば、壮大なフリ
かのように、ドギツイ一言を口にするから。
会話するたびに、会うたびに、恋に落ちる。
分からないことを、分からないと自覚しながら、
それでもずっと近くで、見つめ合いたいのです。
「坊主だから大丈夫!」
ん、?まず、なんでいきなり坊主にした??
ドッキリであることを、少しだけ期待するけど、
きっと君のことだから本当に刈ったのでしょう。
それにしても、いきなり坊主はオモロすぎるや。
これからも、君の宇宙人ぶりを盛大に覗かせて。
予測できない脳みそが、限りなく尊いのです。
宇宙の果てまでアイシテルヨ。チュッ!