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不器用ぽっぷな君の詩
「ほんとうに情けないよね。ごめん。」
今にも泣きそうな声が、ギュッと私を離さない。
ううん、いいんだよ。全部だいすきだから。
何ヶ月も前から楽しみにしていたフェス。
くるり主催で、大好きなピアニスト角野隼人と
サウシー、sumika、秦基博などの超豪華メンツ。
「ごめんなさい、今起きました」
集合時間に起きた君から、電話がかかってきた。
待っている間、不安で潰れてしまいそうだった。
また、元彼の時みたいに、冷められていたら?
楽しみって思ってたの、私だけだったのかな。
こんなに、気合い入れてお洒落もしたのに。
悔しい、悲しい、私の何が駄目だったんだろう。
いつも君の愛を充分受け取っていたはずなのに、
遅刻なんかで揺らいでしまう自分が悔しくて。
何を言っても言い訳になっちゃうんだけど、
楽しみすぎて、ちゃんと予習したくて。
sumikaのバラード聴いて寝落ちしていました。
それで携帯も10パーで、ごめん。
満員電車の中で、背中を丸めた君が呟く。
夜番終わり、目一杯楽しむ準備してくれたこと。
もっといっぱい2人の時間を作りたいから、
お昼に働ける仕事も探すと言ってくれたこと。
「はやく、一緒に住みたいって思ってます」
おふとんの中で、頬をすりよせた君が囁く。
やっぱり私は不器用でぽっぷな、君の愛情が
たまらなく尊くて、可愛くて、愛おしいのです。
私も、ただいまって、早く毎日言いたいよ。
君を待っている間に書き殴った。これも思い出ダネ