ミラージュ・サブスタンス #14
今回の蜃体師争議の首謀者、非派の中心、空翠のアルガ。伸張体扱い者で、史上初となる音声伝達式の伸張体を開発。蜃体学校卒業後、一四歳にして軍の直属となり軍事情報整備士を勤めた後、株式会社オルトハイムにスカウトされ、通信インフラの敷設事業推進のため群青の町に滞在。蜃体師の道を選んだ者ならば、誰もが理想とするエリートだ。
彼を中心とした蜃体師達は、賃上げ、労働時間の改善(形骸化した労働の撤廃)、福利制度の導入等を、国及び町へと要求している。その影響として、既に沿岸地域と群青の町を