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サラリーマン思考と家庭思考-2 〜組織論から見るパートナーシップ〜

対象読者:プレパパ・プレママ、夫婦関係がヒエラルキー型になっていて、ホラクラシー型に変えたい方。
まとめ:ヒエラルキー型の夫婦関係は能動的に考え行動しない下位者を生み出す。

一昨日のnote記事で記載したとおり、我が家はちょっと前まで「夫が勝手にヒエラルキー型」でした。

そこから、ホラクラシー型に意識を変え、対話を重ねている。というのが今のフェーズです。

まずは簡単に「ヒエラルキー型」と「ホラクラシー型」を見てみます。
そもそも両方ビジネスサイドの組織の型に関する表現です。

ヒエラルキー型の特徴
・中央集権(権限と責任がトップに集中)
・中間管理職が必然的に多くなる
・ルールや規範で社員を縛る
・現場の作業が細分化され、役職が専門化される

ヒエラルキー型のメリット
・業務が細分化され、作業の専門性と効率性が高い
・問題の責任を特定しやすい
・職場ルールが明確化され、部下の行動を管理しやすい

ヒエラルキー型のデメリット
・階層が多く、情報伝達や決裁に時間がかかる
・社員の能動的な考えや行動が抑えられる
・素早い変化に対応しづらい

現在ほとんどの企業はヒエラルキー型だろうと思います。ガバナンスを効かせ、問題が発生しないようにし、それぞれの関連する法律に確実に則って動くためには管理する方が良いとされています。
組織としてはメリットもデメリットもある中で、「夫婦関係」という文脈で見た場合はどうなるでしょうか。

ヒエラルキー型夫婦関係の特徴
・中央集権(権限と責任はどちらかに集中)
・ルールが必要

ヒエラルキー型夫婦関係のメリット
・業務を細分化することができれば、それぞれ効率的に回すことが可能
・職場ルールが明確化されれば、部下の行動を管理しやすい

ヒエラルキー型のデメリット
・必ず上位者に決定の確認が入る
・下位者の能動的な考えや行動が抑えられる

もう少しリアルな例にしてみます。
例ではママが上位者、パパが下位者だったとしましょう。
ママは上位者なので、朝のゴミ捨てやお弁当作りなど、パパに指示をしないとパパは自分からは動きません。さらに、たかだかゴミ捨てやお弁当作りでも、"言ったことしかやらない"ので、アレンジを自分で加えたり、「今日は不要だな」などの判断を自分からできません。
帰りのお買い物もママから指示が出ます「キャベツとヨーグルト、牛乳買ってきて!」。
ここで間違えていつもと違う銘柄のヨーグルトや牛乳を買ってくると、ママはイラっとするでしょう。さらに、たまたまパパが冷蔵庫にナスがないことを思い出し、自分の意思で買ってきたりすると、「これは頼んでないよ。」とママはイライラが溜まるのではないでしょうか。
パパは他にも風呂掃除やトイレ掃除も言われないとスタートしない。たまの土日に洗濯物をたたむのを手伝ったら、畳み方を間違える。そうするとママは「畳み方が違う!」と指摘することになります。
例えば、そんな家庭だったとしましょう。

ここでは悪意のある表現満載で、極端な例かもしれませんが、もし、逐一ママがパパに指示を出し、しかも「ヒエラルキー型で重要なルールの明文化」をせずに、ママのやり方が文字に起こされないルールが存在していたら、パパはおそらく自分から能動的には何もしないし、できないでしょう。
それは、ヒエラルキー型という特性上、下位者はそういう思考を持たなくても良いですし、何より勝手に活動して怒られるのは誰でも嫌だと思います。

ここではママが悪い!パパが悪い!と言っているのではありません。ヒエラルキー型では、どうしてもメリットもあれば、デメリットもあり、そのデメリットの結果として、指示を待つ人が発生するのはある程度仕方のないことだと感じます。
よく、「一つ上の職制の視点で考えろ」とか「社長の目線で考えろ」とか言いますが、その責任でその給与や権限を与えられていない状態ではなかなかその視点は持つことが難しいですし、何より、現実的にそんなスーパーマンばかりではありません。

家庭でヒエラルキー型を実行すると、こうしたデメリットがある一方、常に「上位者のやり方を正解にできる」というメリットもあります。(これがメリットとなるかはわかりませんが)
つまり、もしママが自分のやり方を絶対変えたくない人であれば、おそらくヒエラルキー型の方があっていると思われます。

ただし、その場合は、下位者(この場合=パパ)の”能動的な家事・育児参加”は極めて難しいだろうと想定をしておくとよいかもしれません。

さて、ではホラクラシー型はどのようなもので、夫婦関係に置き換えるとどうなっていくのでしょうか。

それは、また後日。(いちいち長くてすみません)

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プレパパ・プレママや、私の記事に記載している内容が必要そうな方がいれば是非ご紹介してください。自分の実践知での学びが、少しでも誰かに役立てばとnoteを記載し始めたので、こんな記事でもプレパパやプレママ、またご夫婦のコミュニケーションをより良くすることに、少しでもご支援できたなら幸甚です。

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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