産後のママの心と体がらく〜になる本
産前に、産後ママのことを知りたくて、女性向けの書籍も結構読み漁ってました。女性向けだからこそ、結構辛辣に書いてあるなぁと感じるし、それこそリアルとも思うのです。
本日ご紹介するのは、今はゼクシィbabyになっている、昔のbaby通販サイト「赤すぐ」が出した書籍です。
この本は結構面白い視点で書かれているなと感じた本です。
具体的には下記。
・痛み
・心
・お乳
・睡眠
・夫
・時間
・美容
・働く
・お金
上記視点でそれぞれ細かい内容の記載があります。
特に「赤すぐ」は通販サイトでママさんユーザーが多く登録していたようで、先輩ママさんの実体験やコメントなども記載され、さらに4コマ漫画なども交えながら、1つのパラグラフが4行〜1ページとリズミカルに読めるようになっています。ここら辺に途切れ途切れでしか時間を作れないママさんへの配慮が伺えるなと感じました。
著作が2009年であることと、ママさん向けであることから、どちらかと言うと、「夫をうまく動かして、協力させよう!」的な視点で書かれていることが少し残念ではありましたが、その当時、いや、今でもそういうお父さんがいるのも事実だなとも。
この本の良いところは、母体が通販サイトらしく、おすすめ書籍やおすすめグッズがたくさん散りばめられています。またマッサージ方法や現状確認のチェックリストなども記載されており、他の本にはあまりない構成となっていて、良いなと思います。
具体的な事象はわかっても、それへの対処方法として「モノ」が必要な時に、何を買っていいかわからない場合、こういったレコメンドがあると良いなと思います。(そして2009年からあまり商品の内容が変わっていない赤ちゃんグッズを見て、この業界の、なんというか、ビジネス性を見た気がします。)
さらに最後の「お金」パートでは、「産後の心と体がらく〜に」といいつつ、結構リアルにかかるお金や、産褥期のサポートに関して記載をしてあります。これはこれで会話のたねにはなるかも。
と、紹介ばかりしていましたが、なぜかと言うと、本書籍は男性が育児に参画するという前提があまり感じられず、個人的にあまり参考にならなかった。というだけの話しです。
逆説的にここで強く感じたのは、「世の男性は、育児に対してこれほどまでに参画しないと思われ、感じられているのか。というか参画していないのか。」ということです。
衝撃なのは、P80で夫のパート、「男は褒め称える言葉を栄養に生きるもの」というパラグラフ。"夫が変わる魔法のことば"として「やっぱりパパがいないと、この家、回っていかないよね」「パパが作ってくれたご飯、私が作るより美味しいわ」「お疲れ様。今日も私たちのために遅くまで残業してくれてありがとう」などと、赤すぐユーザーの方からのアンケートで集めた、具体的な声かけエピソードが載せられています。
また、P128、女性が復職する。という話しの中で「復職半年前くらいから夫の自覚を促して」というパラグラフも。
私は、育児・家事は主に親の仕事だと考えており、その比重やアウトソース如何は家庭ごとに違って良いと考えています。
必ずしも、男性が育児をするべきだ!とは考えていませんし、逆に、育児や家事は女性がやるべきだとも考えていません。それは家庭それぞれで対話があり、結論があれば良いなと思います。
しかしすでに共働き世帯は専業世帯の倍以上おり、今後もその傾向は変わらないでしょう。その中で、「女性が家事育児をメインでやり、さらに男性をどうにか動かす」という視点は、女性に負荷がかかりすぎているなぁと感じます。
合わせて、「男性は育休を取得せよ」と強く言う前に「育児はとても幸せで変えがたいものである」ということも、同時に世の男性に伝えられたら良いなぁと思います。
ただ、旦那さんが育児参画を全然してくれない。というご家庭なら、まずは読んでみるのもよいかも。と思います。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございます。
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