マガジンのカバー画像

かたつむりと小人のキキ

6
梅雨明けごろに完成予定 笑
運営しているクリエイター

2014年6月の記事一覧

かたつむりと小人のキキ

今日の小雨の分。

「君がお嬢さんを連れているとは珍しいな。どこに行くんだね?」
カエル紳士はまぶしそうにかたつむりを見上げた。
「連れているわけでもないんだけど…どこに行くんでもないし…」
とかたつむり氏。

「あのぉ、私アジサイの丘に行ってみたいと前から思ってたんだけど、かたつむりさんならすぐに連れて行ってくれるでしょ?」キキはこれはチャンスとかたつむりのカラをトントンと叩いた。

「うーん。

もっとみる

かたつむりと小人のキキ

昨日の雨の分です。

***************************************

キキは水たまりを見つけると思いっきり飛びこんでは、ぱちゃん、ぱちゃんという水の音を楽しみました。

かたつむりはというと、相変わらずのんびりとした様子です。

「ねえ、かたつむりさん。そんなにゆっくりで疲れないの?」

かたつむりは不思議そうな顔をした。
「ゆっくり?これはぼくにとっては普通なん

もっとみる

かたつむりと小人のキキ

小人のキキはもう6さい。自分で服も着られるし、ご飯ももちろん食べられるし、近所だったらお出かけもできます。

「ひとりで出かけたらダメよ、外はあぶないから」とキキのママはいつも言います。でも、キキは心のなかで「平気だもん。私、足が早いんだから!」と思っていました。

今日はおうちでおるすばん。キキはホットミルクを飲みながらお家から外の雨をながめました。
「あそびに行きたいな…」
すると、まどの外に

もっとみる