かたつむりと小人のキキ
昨日の雨の分です。
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キキは水たまりを見つけると思いっきり飛びこんでは、ぱちゃん、ぱちゃんという水の音を楽しみました。
かたつむりはというと、相変わらずのんびりとした様子です。
「ねえ、かたつむりさん。そんなにゆっくりで疲れないの?」
かたつむりは不思議そうな顔をした。
「ゆっくり?これはぼくにとっては普通なんだよ。ゆっくりじゃないよ。僕から見ると、キキちゃんは…ちょこまかちょこまかしてる感じだねえ」
「ちょこまかちょこまかしてるって、ママもそういうよ」
あ、そういえばママにお出かけのこと話してないやとふとキキの頭に浮かんだ瞬間、カエルの紳士が傘をさしてこちらを歩いてくるのが見えました。
「ごきげんよう、マドモアゼル」
キキはちょっとすまして、カエル紳士に頭を下げてご挨拶しました。
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