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光も闇も抱えながら
アーティストだとか表現者だとか
そんなふうに自分が名乗るなんて、まだまだ烏滸がましいと思う。
だから控えめに、今はまだ『表現したい人』にする。
いろんなところで、いろんなこと言ってるから、同じところで同じことを言ってたりもするんだけど、でも書きたいから書く。
✼••┈┈••✼
いつの頃からだったか、
自分の絵をなんだか変えたくなった。
もしかしたら描き始めた頃から、そう思っていたかもしれない。
いつも綺麗に収まりすぎていて、もう少し枠からはみ出したいというか、
これは歌もそうなんだけど、自分の殻だったりエゴだったりを破りたい感じ。
で、画材をパステルから変えてみようかと、アクリル絵の具をやってみたりもしたけれど、どうしても『綺麗』にこだわってしまう。
だけど、それもそのはずで、
色のグラデーションや線にめちゃめちゃこだわりがあるから、綺麗にならざるを得ないというか。
(ここは一旦、上手い下手は置いといて・笑)
夏に、水木しげるの百鬼夜行展にも行ったけど。
今はいろいろヒントを探してる感じ。
行き詰まったときは、いろんなものを見たり聴いたりしたほうがいい。
そうしてるうちに、いろんなものが見えてくる。
なぜ、いいなと感じたのか。
自分には何が足りないのか、逆に何がいいのか。
そういったものがなんとなく見えてくる。
とはいえ、足りないものばかりだけど。
それでも『観察』することは大事!
絵を見ることと音を聴くことは、なんとなく似てる気がする。
わたしの描く絵は、癒やされるとか、涙が出るとか。
そういう感想をいただくことが多い。
中でも、『自分の軸がしっかりする絵』と言っていただけたのが一番嬉しい。
だって、わたしからしてみたら、その方は既に軸がしっかりしてる方だと思っていたから、
そういう方からの言葉は本当に嬉しい。
で、わたしの描く絵は一体何なんだと。
名前を付けてあげたいのだけれど、未だに名無しのまま。
相手のイメージをインスピレーションで、なんて、スピリチュアルチックな感じでやっていたけど、しっくりこない。
どうも『名前がない』というのは、やっぱり輪郭が曖昧になるなぁ。
画材がどうだとか、技術がどうだとかではない。
わたしが表現したいものはなんだろうと、ずっと考えてる。
出だしが、『人のイメージをインスピレーションで』だったから、わたしが表現したいものが曖昧になってたのかもしれない。
人を描くのであれば。
わたしはその人の『光』を描きたい。
その人のやりたいことや使命のようなものを、わたしはイメージで見ているらしい。
だから癒やされたり、涙が出たりするのかもしれない。
だけど、わたしの表現としての絵は。。。
わたしは『闇』を描きたい。
水木しげるの描く妖怪たちは、生きているようで、今にも動き出しそうで美しい。
蟲、人ならざるもの、闇、異世界。
生と死。
ちょっと怖いような、だけど『生』も感じられるような、
それらを美しく描きたい。
というのは、やっぱりわたしの人生の表現なのかもしれない。
わたし自身がよく言われるのは
暗いのではなく、影がある
少し悲しげな
ミステリアス(笑)
ファンタジーだから
とか。
わたしは多分、太陽よりも月になりたいんだと思う。
「人前で太陽になれ」と言われたらなれるけど、できれば『月』のようでありたい。
言葉なら、宵闇、夕闇、黄昏、宇宙、憂。。。
きっとたくさん出てきそうだ。
FINAL FANTASYの世界だったり
ジブリな感じだったり
苔むす森だったり
宇宙はもちろん
テガミバチや蟲師の世界
あんな感じの色合いがわたしは好きだ。
セーラームーンの世界観もいい。
静かで暗い感じがとてつもなく落ち着く。
真夜中の月もいいし、まだ明るいけれど月が見える時間もいい。
真夏の太陽よりかは、秋のおひさまでもいいかもしれない。
人の光を描くこと
わたしの闇を描くこと
どちらもわたし自身だと思う。
なんて言ったら、すごくかっこいい。。。(笑)
だけど、孤独はどうしても感じてしまうし、エゴも出てくる。
そんな自分を出すって、やっぱり恥ずかしさのようなものがある。
だけどエゴは表現することをジャマしてくるから。
描けないときは、とことん考えるしかない。
悩んで悶えるしかない。
生みの苦しみのようなものがある。
その間は自分自身との向き合いにもなる。
多分ふつうは嫌うであろう、闇との向き合いも、わたしには『生』を感じる。
美しいとも思う。
なんてかっこ良さげなことを言ったって、生み出せなければ、行動しなければ、
その言葉たちは宙に浮いたままになってしまう。
それもまた、自分を否定する材料にもなるし、かっこ悪い。
いつもその繰り返し。
時々しんどい。
書いたり描いたり歌ったり、わたしがしたらいけないのかもしれない、と思う。
答を出す、決めてやるのは自分だけど、今はちょっとヒントが欲しいと思う。
それでも生きているうちに、わたしが行きたいと思う世界には到達できない。
これは断言できる。
だから絶望的。
なのにやめられない。
で、いつもそうやって思い悩んだあとに描く絵は
『画力が上がった?』
と勘違いしてしまうほど、絵が変わったりする。
もしかしたら、そういう思い悩んだことや、経験などが絵に映し出されるのかもしれない、
なんて思ってみたりもする。
トップ画像の絵は、わたしの『腕』に対するコンプレックスを描いたもの。
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