読んだ本_2020/04
毎日家で過ごしていると、季節の変わり目を見逃してしまいます。
人の少ない時間帯を選んで散歩に行くのですが、山の色の明暗が濃くなり、陽射しが眩しく、風が心地よく感じるようになっていました。
当たり前に過ぎゆく季節の移ろいが、とても特別で貴重なものに感じられます。
相変わらず、読むペースはゆったりです。
精霊の守り人
実は、小学生の頃読もうと手にしたことがありました。その時は、私の物語を想像、創造する力が欠けていたのか、主人公・バルサの生きる世界に飛び込むことが出来ませんでした。
今回、何となく再挑戦してみたいなあと読んだらハマってしまいました。
他の人と関わることで、少しずつ、しかし着実に自分という人間が変わっていく。
とても大切なことなのだろうなと思います。
そして、その変わっていく過程が丁寧に表現されていて素敵でした。
闇の守り人
主人公・守り人バルサの第二巻。
勝手な思い込みから、私は「精霊の守り人」に登場したバルサとチャグムという少年の物語が続いていくのだと思ってました。
いやいや、あくまでこれは守り人であるバルサの話なのですよね。とんだ勘違いでした。
「闇の守り人」は、バルサ自身の過去と向き合う話でした。
自身の過去でなくても、背を向けたくなるようなことって、多少なりともみんな持っていると思います。
その傷を癒すには、自分自身が見つめるしかない。
強く、しかし、温かく背中を押してもらった気持ちになりました。
異邦人
美への欲、美への執着。
対象が物であろうと、人であろうと、自分が感じた美は決して離さない。
気づいたら、もう戻れない場所にいる。
何が原因だったのが、誰が悪いのか。
多分、そんなことはどうでもよくて、ただそこに、美しいものがあるから。
その美を手に入れるためには、何だってしてしまう。
美とは、抗えない敵であり、大切にしなければならないものなのかな、と思いました。
感想
本以外にも、映画やドラマを観たりと、人が手掛けるいろんな作品に触れた1ヶ月でした。
これからも自分のペースでいろんな本を手に取って、味わうことができたらいいなと思います。