満月の翌の欠けたる様みれば あゝ美しいと溢すが人情
【日常に短歌を】
満月の日の翌日のこと。
月を見てみると、昨夜より欠けている。満面に輝く月を望むのもいいものだが、欠けゆくその面影を望むのもいいものだと思えた。その憐れさの中に美しさを見るのが人情だと思った。
誰しもに欠けている部分はあると思う。でも、その欠けている所に人は惹かれるものだろう。そこにこそ人の輝きを見るものだろう。
そういう人世の情けの中に美しさが生きる。
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