身を包む雨雲にきらり 虹懸かる 衣服は濡れる 気分は晴れる
ちょっと気を晴らそうとさんぽに出てみた。
どれくらい歩けるだろう。行けるだけ行ってみようかと思った。
黙々と歩く。目的地があるわけでもないし、急ぐわけでもない。なかなかいい心持ちだった。こういうのが好きかもしれない。
そんな風に思っていると、ぽつりぽつりと雨が降りだす。あ~、雨か~なんて思っているのも束の間、ざざ降りの大雨。びしょ濡れになってしまったなと思いながら、顔を上げてみると目の前の雨雲には綺麗に虹が懸かっていた。なんだか濡れるのもいいのかもしれないと思えてきた。たとえ雨に降られようが、虹が懸かるのを見られれば、それだけで気持ちは晴れるもんなんだなと思えた。
爛々と歩いてゆく。公園に辿り着いた。ベンチには屋根がある。持ってきていたお菓子でも食べようかと雨宿りする。しばらくすると雨雲も流れていき、晴れ間が差してくる。日差しを浴びて服を乾かしながら、また歩き始めた。
この日はなかなか歩いた。3時間くらい歩いて、そろそろかと回り道しながら引き返して、往復6時間程。20キロくらいは歩いていた。これならもうおさんぽというよりは山登りと言った方が近いくらいだ。
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