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新しい景色を見せてくれるもの|茉記

いつだったか「時間があったらやってみたいこと」について友人と話していたら「学ぶ」という言葉が出てきた。資格や職業に繋がらなくても、学びたいことは意外にたくさんある。新しい世界に触れることで、自分からうまれる何かに出会うこともたのしい。ただ日常の限られた時間の中で何を学ぶかは、タイミングもおおいに関係するように思う。
ここ数年「踊る」「演奏する」のふたつのグループレッスンに参加している。どちらも、レッスンを共にする仲間の存在がとてもありがたい。仲間の表現や会話からいただける気づきにあふれている。
「踊る」ことをまた始めたきっかけは、高校時代にある。ダンスやバレエの経験がないわたしが、入部したのはモダンダンス部だった。未経験の新入生を指導してくださった顧問の先生は、さぞかしご苦労があっただろう。しかも学内でも目立たない部が、全国大会出場まで進むことになった。できないもどかしさも、できるようになる喜びや達成感も、瞬間瞬間で感じた時期だった。長いブランクはあるけれど、いま習っている別のジャンルの「踊る」という表現を、できることなら年を重ねても続けていきたい。

先日、夕食を共にしていた方々が、かつて読んでいたという本が話題にあがった。20年以上前に出版された本だけれど、いつもの暮らしに心地よい変化をもたらすヒントが書かれているようで、その本をきっかけにある学びをはじめた方もいらした。書かれた時代を越えて、“師“ような本に出会うことがある。それは映画や歌の歌詞、さまざまなアーティストの姿勢に感じることもある。そして自然や誰かにとってあたりまえの暮らしの中にも。

おひさまや、木の枝のつぼみに春を感じはじめた今週、ようやく会えた友人の2歳のお子さんや、お邪魔したお宅にやってきたばかりの生後3ヶ月の仔犬兄弟に触れる機会が続いた。人間と動物、別々の生き物とはいえ、興味があるものを見つめる彼らのくもりなきまなこは、どちらもあまりにもシンプルでまっすぐで輝いている。彼らが動くスピードも速くて軽やかだ。

たまにはこんな風にしてみたら?

小さき先生たちが教えてくれた。

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#22巡3番目


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HAKKOU(はっこう)/リレーエッセイ
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