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031  四時煨湯

一人ごはん向け台州料理。

【お勧めシーン】 1人ランチ、2〜3人での食事と飲み
【こんな人に】 体にやさしい料理希望、海鮮料理好き、辛いもの苦手、地元人気重視、台州料理に興味

「こだわりのビストロとか、地方なのにすごくいい店が増えている」という噂を聞く浙江省の台州市。本場はもっと素敵なのだろうけど、上海でその気分が味わえるお店が少し前にオープンしていた。
噂通りいい感じ。この前の寧波料理もそうだけど、浙江省の海沿い系料理店はハズレがない気がする。で、このお店のメインはなんとスープ。うどんくらいの丼に入った煮込みスープ(鶏、鴨、イカなど選べる)とおかずの小鉢2品、白ごはんという、完璧な一人ごはんセットメニュー「単人湯品套餐」(68元)が用意されている。
この日は鶏をオーダー。手羽先はトロトロ、骨付きの部位は肉がほろっとはずれるほどやわらかく煮込んであって、超肉厚な干し椎茸に鶏のスープがたっぷりしみこんでいる。それに、ナツメの甘み。
「健康的で良いランチを食べた」と自画自賛したくなる感じ。セットに含まれている煮卵と野菜の漬物も美味。でも、メニューを見ると海鮮料理もいろいろあるので、夜またちょっと人を呼んでこなければならない感じのお店。

「単人湯品套餐」(68元)のスープ。体調が悪いときにも食べたい。
セットに含まれる煮卵と野菜。

店内はテーブル4つにカウンターのみ。こじんまりしているけど、器やインテリア、お酒の並べ方などすごく素敵。一人向けのお店ではあるけれど、一人でものんびりしてほしいというお店側の気持ちが伝わってくる。こういうコンセプトの一人向けのお店って、そういえば日本にはあまりないと思う。
浙江省の海辺系、やっぱり最先端だと思う。


<これもお勧め>

「土法炒蛏子」(68元)。身が豊満過ぎな蛏子(マテ貝の一種)のネギショウガ炒め。台州海鮮、やっぱりおいしい。
「馬蘭頭拌鶏蛋干」(10元)。馬蘭頭が好き過ぎ(このnoteにも出し過ぎ)なのだけど、このお店のが今のところ上海トップ。異論、ないと思います。

<DATA>
上海市長寧区昭化北路86号
地下鉄2、11号線「江蘇路」駅6号出口から徒歩12分
11:00-14:00 16:00-23:00
☆要予約

(掲載日:2024年5月26日)
※メニュー内容、メニュー名、値段、店舗の外観や内装は掲載日の時点のものです。

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