上海市ご飯情報

上海在住、旅媒体での仕事歴15年以上のライターが、上海市内のいいお店を淡々と投稿します…

上海市ご飯情報

上海在住、旅媒体での仕事歴15年以上のライターが、上海市内のいいお店を淡々と投稿します。有名無名、何かに掲載されていたかどうか、新店か老舗かなどは考慮しません。おいしいお店だけ(毎週日曜日に更新)。

最近の記事

051  呉記鮮定味

上海で台湾料理なら。 【お勧めシーン】 3〜4人での食事 【こんな人に】 台湾料理食べたい、台湾旅行気分に浸りたい、大人数で食事したい、地元人気重視、市中心から遠くても可 上海に住む台湾人の友人に、「上海でいちばん本場の味に近い」と勧められた台湾料理店。お店の前の首を傾げたようなポストが有名。本店は台北にあるそうで、1982年に創業したとのこと。 が、市中心部暮らしの身としては場所が遠く(古北とかに住んでいれば行きやすいと思う)、最寄り駅も遠いのでなかなか行く機会がなかっ

    • 【まとめ02】ガイドブック掲載が難しい店BEST10

      2024年も終盤に入り、上海版ガイドブックの改訂の仕事がちらほら来ている(約5年ぶり)。 制作の現場では、「旅行者や読者ニーズがない」(このnoteも、フュージョンや異国料理は“いいね”が少ないのでそういうことだと思う)「紹介エリアや紹介ジャンルの枠に入らない」「新規取材の予算がない(みんな予算内で支払って食べて取材している)」などの理由で、良い店を掲載できないことがたくさんある。 「ガイドブックに載っていない」というと特別な店みたいに思えるが、理由は単純にそういうことです。

      • 【まとめ01】一人ランチのBEST10

        淡々と紹介し続け、50軒まで紹介できたので、ここまでのまとめを。 取材などで平日昼間に街を歩き、一人ランチをする機会が多いので、これまで紹介してきたお店の中から「リピートしてしまうお店」「近所に行ったら必ず行くお店」をランキングにしてみた。 10位:心楽麺館 行く先々のちょうどよいところに支店があって、見かけると入ってしまう。あっさりだけど出汁がしっかりしているスープが美味。 9位:蘇小柳点心 並んでいなければ即ここ。やさしい味付けと、店内の清潔感やゆったりした感じに

        • 050  桂芭蕉

          広西料理の入門編。 【お勧めシーン】 2〜3人での食事 【こんな人に】 広西料理に興味、食べたことがない味に出会いたい、スパイス好き、地元人気重視、立地重視 先日ご紹介した『山石榴』みたいな、クセの強い地方料理を出すお店がおしゃれなモール内に増えていると思う。今回ご紹介する『桂芭蕉』は、一等地のモール『静安嘉里中心』内にある広西料理のお店。 広西チワン族自治区は昔行ったことがあるけど、激辛の米線のイメージのみ。あとは数年前に流行った螺獅粉。なので、どういう料理があるのか深

        051  呉記鮮定味

          049  BASTARD

          広東系フュージョンのイチ推し店。 【お勧めシーン】 2〜3人での食事、飲み 【こんな人に】 広東料理フージョンに興味、食べたことがない味に出会いたい、ナチュラルワイン好き、辛いものが苦手、オーナーの人柄重視 広東人とポーランド人のカップルが切り盛りする話題店。ショップ、飲食店ともいいお店が集まっている『現所』の奥にあり、外観も目を引く。で、毎回『現所』に行くと食事はこのお店か、または『雲南小市』に行くかですごく悩むことになる。 車が入れない細い路地の奥にあって、しかも雰囲

          【番外】建水市で食べたもの

          汽鍋鶏の街 旅行兼取材で雲南省に行っていました。 が、雲南省の南に位置する建水市にてなかなかのトラブル(※)が起き、目的地へ行けず、やむなく取材内容から建水全体をはずすことに。その合間に食べた、紹介する場がなくなってしまったものを今回ここで。   ※携程で予約した車が充電不足で、何もない、ものすごい山奥で停車。充電できる場所もなく、代わりの車を呼ぶにも時間がかかり、1日何もできなかった。 わかったこと:大僻地の山道×EVは恐怖。 建水といえば、鶏を煮込んだスープ「汽鍋鶏」

          【番外】建水市で食べたもの

          048  荣小館

          台州料理にハマる店。 【お勧めシーン】 2〜3人での食事、アテンドや接待 【こんな人に】 台州料理に興味、辛いもの苦手、海鮮好き、地元人気重視、インテリアやサービス重視 まだ現地に行って食べたことはないけれど、いい評判をとてもよく聞く地方料理といえば浙江省の台州料理だ。地方の街なのにこだわりのビストロ系の個人経営店がたくさんあると聞くし、海鮮もおいしいらしい。 今回ご紹介する『荣小館』は、上海に住んでいる台州人が「上海で食べるなら」と勧めてくれたお店。で、行ってみたらとて

          047  OHA EATERY

          貴州料理の応用編。 【お勧めシーン】 1人ランチ、2〜3人以下での食事 【こんな人に】 おいしいものを少しずつ食べたい、クセのある味が好き、1人行動多め、ナチュラルワイン好き、地元人気重視 貴州料理をベースにしたフレンチみたいなアラカルトを揃えているお店。オーナーさんも取材したことがあって、とても雰囲気のいいお店なのだけど、要予約でちょっと敷居が高いと感じていた。 なのだが、先日通りがかったら平日のランチタイムはさっと入れてお得なことを知り、その後通うように。1人で2〜3

          046  山石榴

          貴州料理にハマる店。 【お勧めシーン】 3〜4人での食事 【こんな人に】 辛いもの好き、クセのある味が好き、貴州料理に興味、発酵酸味系好き、郊外の新モールに興味 以前紹介した火鍋店『五里関火鍋』と同じモールに入っている貴州料理店。このモール『環宇城MAX』、今のところ上海で人気No. 1のショッピングモールらしい。 で、『黔山婆』に続き貴州料理、というか折耳根(ドクダミの根っこ)にハマっていて、出先で貴州料理店を見つけると入ってしまう。 この日はその折耳根が大嫌いな友人と

          045  莫嘎

          ちょうどいい韓国料理。 【お勧めシーン】 1人ランチ、2〜3人での食事 【こんな人に】 韓国料理食べたい、1人でいろいろ食べたい、地元人気重視、行列可、こじんまりした路面店が好み 5〜6年前に陜西北路あたりで、店構えを見て「よさそう」と思って入った韓国料理店がとてもちょうどよかった。一人分のセットで、もう焼いてあるサムギョプサルが鉄板で運ばれてくる。肉の下には香ばしいネギが敷いてあって、量も、サービスのおかずの感じも全部ちょうどよかった。 そのお店『朴家』が行動範囲の烏魯

          044  春江姳苑

          レバネギ炒めを食べに。 【お勧めシーン】 1人ランチ、2〜3人での食事 【こんな人に】 広東料理好き、レバニラ好き、茶餐廳好き、地元人気重視、庶民的な雰囲気希望 あまり来ないエリアでランチのお店を探すとき、高確率で入ってしまうのが広東系の食堂。ハズレが少なくて、1人で食べられる量のメニューが揃っているから。 このお店も静安寺周辺に用があって、あんなにたくさん食事の選択肢があるエリアなのになんだかこれと思うお店がなくて、北京西路まで歩いてしまったときに見つけた。疲れていて、

          043  JE&JO

          生パスタとアイス。 【お勧めシーン】 1人ランチ 【こんな人に】 生パスタ好き、アイス好き、一人行動多め、地元人気重視、静かなお店希望 仕事の打ち合わせか何かでふらっと寄ったお店のパスタがおいしそうで、その日はコーヒーだけだったから、別の日に自分で食べに行ったお店。レジの前にいろいろな形状の手打ちパスタが並んでいて、そこからパスタとソースを選んでつくってもらう。組み合わせは無限。 ほぼデリバリー対応で、テーブルは3つくらいしかないんだけど、でもデリバリーよりお店でできたて

          042  Alors

          親しみやすい創作フレンチ。 【お勧めシーン】 2〜4人での食事 【こんな人に】 地元人気重視、旬の話題の店に行きたい、食べたことがないものを食べたい、ワイン好き、観光やアテンドついでに食事したい 観光地の印象が強くて店舗の入れ替わりは速いけど、昔から意外にちゃんとしたレストランが1〜2軒はある田子坊。いまだと、チベット料理の『多傑拉姆』と、今回ご紹介する『Alors』だと思う。 『Alors』は、フランスやデンマークで料理の腕を磨いてきた中国人オーナーが昨年オープンしたお

          041  蘩楼

          深圳の飲茶を上海で。 【お勧めシーン】 3〜4人での食事、遅め朝ごはん 【こんな人に】 地元人気重視、飲茶好き、のんびり朝ごはんを食べたい、行列可、辛いもの苦手 この前深圳に行ってきたつながりで、深圳に本店があるお店の上海店を。 2018年ごろから飲茶(早茶)の行列店が増え始めた上海だけど、なかでもこの『蘩楼』はずっと人気のイメージ。『陶陶居』や『点都徳』も大人気でおいしいけど、緑のインテリアや四角い木の蒸篭とかが特に印象に残る。あと、立地も人と集まりやすい場所を選んでい

          040  裕興記

          完璧な蘇州麺。 【お勧めシーン】 1人ランチ 【こんな人に】 地元人気重視、麺料理好き、1人行動多め、行列可、相席可 2000〜2010年代、上海旅行のついでに蘇州に行くコースの旅行が日本人に大人気だったとき、仕事でツアーに同行して食べた蘇州麺にがくぜんとしたことがある。 ツアーに組み込まれている店の麺は、おいしいお店の麺と全然違っていて、みんなこれを蘇州麺だと思って日本に帰って行った。なので、これだけ東京にガチ中華の店が増えても蘇州麺の店はなかなかない。あの頃、ツアーで

          039  任興記

          順徳系肉料理で飲み会を。 【お勧めシーン】 3〜4人以上での食事とお酒 【こんな人に】 地元人気重視、賑やかな雰囲気好き、ローカルな雰囲気好き、辛いものが苦手、庶民派広東料理好き ほどよくローカルでいつも人が多くて、中国っぽいネオンの看板が並んでいる深夜系飲食店街のなかでも、現時点でいちばん元気なのが定西路の延安西路寄りだと思う。屋台街がなくなり、寿寧路などもなくなった今、こういう感じは市内ではここがいちばん保たれている気もする。 その定西路で特に人気なのが順徳系広東料理