トップ5%の習慣
AI分析でわかった「トップ5%社員の習慣」を読んでみました。とても再現性の高い本でしたので、簡単にまとめます。
▶︎こんな人におすすめ
・なかなか思うように成果が出ない
・仕事のできる人の考え方を知りたい
本書では25社の企業協力のもと、人事制度「上位5%」の社員がどのような行動、働き方をしているか?を調査した内容が書かれています。
その上位5%の社員の考え方などが40項目記載されています。今回は、その中から特にためになった箇所を私なりの解釈でご紹介させていただきます。
◆過程よりも結果を重視する
プロセス(過程)が大切だ。という内容の本は多いですが、きっぱりと結果を重視すると書かれていたのが、新鮮でした。
ただ、過程を蔑ろにしろというわけではありません。
どう行動するべきか?を先に考えるのではなく、そもそもの目的を正確に理解することを先に考えるということです。
その上で、目的に合わせてどう行動するかを逆算する。あくまでも、結果に結びつけるためにどうすべきか?を考えている。
簡単な資料作成だとしても、どのように作成し、伝えるか?ではなく、目的を見極め、伝わることを目指している。
◆問題が起きても、すぐに解決策を考えない
初めは、「すぐに対応しなくても大丈夫なの?」と疑問に感じました。
ここで書かれていたのが、すぐに解決策を考えると、一時的な解決をしてしまい、また同じ問題が発生してしまう。
しかし、5%の社員は、問題の根本原因をとらえ、その対処をするので同じ問題は発生しないということでした。
5%社員の問題解決の型で紹介されているのが「デザイン思考」です。
デザイン思考とは、ユーザーの痛み悩みを理解し、その発生原因を定義して仮説立て、それを外部のヒアリングを元に解決策を改良していく問題解決の型です。
「どうやって」解決するのかの前に、「なぜ」その問題が発生したのかを追求する。
◆結果は準備で決まると理解している
言わずとも知れたことですが、プレゼンでも商談でもその前準備の質で勝敗は決まります。
普段の仕事では3つのロスを無くし、準備の質を高めている。
「焦りのロス」「集中力のロス」「パフォーマンスのロス」
直前や当日になってから慌てて作業を開始しても、焦りからアウトプットの質が下がってしまいます。早め早めの準備を心がけることで、「焦りのロス」を無くします。
また、5%社員は朝に重要な仕事をする習慣があることもわかりました。
朝は、電話や会議も少なく、スケジュールを自分の意思で決めやすい。つまり、誰にも邪魔されずに仕事ができる時間帯が、朝だということを理解しているのです。
昼過ぎから、本腰を入れて作業を開始しようと思ったタイミングで、別の仕事の依頼や、クライアントから電話がきたりと、時間を取られてしまう。そんな「集中力のロス」が彼らには極端に少ないようです。
さらにランチ後、特に15時前後は、血糖値の関係で人間の集中力が最も下がり、パフォーマンスの落ちる時間帯です。5%社員は「パフォーマンスのロス」を最小限に抑えるために、15時前後に脳を使わない事務処理を行うなどしています。
その他にも普段の仕事で役に立ちそうな再現性の高い内容が満載でしたので、興味のある方はぜひ読んでみてください。