『わたしの夢が覚めるまで』を読んでみた
暑さのせいだけにはしたくないが、相変わらずの暑さと不規則な睡眠生活のお陰で今日もしっかりやる気が出ない。
今現在、導入剤を服薬しても深夜2時にバリバリnoteを書き始めているのだから、いかに今日の日中の私が使い物にならなかったかがわかる。
まぁ、起床時間がすでに正午に近かったので眠くなるわけがない。
生活サイクルが治らない・・・。
今日の日中は本当に動くこともしんどくて、横になりながらぼーっとネットを漁っていたら、下のインタビュー記事が出てきて読んでみた。
著者のインタビューを読み、速攻で電子書籍を購入。
あらすじを読んだとき「この本は私のための本だ!」と思うぐらい、主人公に共感する要素が盛り沢山だった。
主人公「その」は一人暮らしの38歳。小さい頃は眠ることが大好きで夢も見ない方だったが、最近は不眠がちで色々な夢を見るようになった。
大好きだった叔母をはじめ家族、友人、職場の同僚などがさまざまな人が出てくる夢の中で、その人たちと話したり触れ合いながら今の自分を見つめ直す・・・といった内容。
年齢も近く、不眠がち。
一人暮らしではないが、未婚で先も未定。
読み始めたときは、この本が「これでいいんだよ。こういう生き方もあるよね。」と今の自分の何かを肯定してくれるお守りになるのではないかという気持ちだった。
マンガだったというのもあるが、実際に読み始めるとスルスルと読めてしまってあっという間に読み終わってしまった。
本の内容によって理解するまでにかかる時間は異なる。
読み飛ばしたわけでも、流し読みしたわけでもない。
ただ今回は、あまりにも主人公の現在地と私の感情がリンクしてしまったのと、主人公の叔母にあたる人が抱えていたであろう「生きることへの息苦しさ」に対して自分にも思うところがあり、本当にスルスルーッて本の内容が体内に入ってきた。
脳に焼きつくというより、心にじんわり染み渡る感じ。
このインタビューを読んで、より本の内容に納得したし腑に落ちた。
人によっては読書前、読後どちらにしても著者のこういったインタビューを読むことで「自分が読んだ時の本の世界観が狭まる」と感じる人もいるだろうし、読書前に記事を読んでしまい著書が語る本の内容を聞いて、逆に本を読むのを控える人だっているだろう。
私の場合は、今回著者のインタビューをきっかけにこの本に辿り着き、読後に読んだ別のインタビュー記事を読んだことで、この本のガイドラインがしっかり見えて逆にもう一度読みたくなった。
もちろん書籍だけでも十分表現されているんだけど、私はこのインタビューも読んだことで、より自分の中でのこの本の扱い方が明確になった。
最初は「お守り」欲しさに読み始めたけれど、読んでみたら私にとって本書は「お守り」というより漢方薬のようだった。
西洋薬のように病気の症状や器官に対して重点的に効くというわけではなく、自分自身の体質や心身に合わせて体調を整えるために飲んでいくお薬。
今の自分にアドバイスをくれるというより、一緒に寄り添ってくれる内容の本だった。
あまり本の内容に具体的に触れたり、何かを考察するのは今回は控えておこうと思うが(何故ならようやく眠気がきて今なら少し寝られそうだから!)、リンク先の情報を見て、興味を持った人がいたならぜひ読んでみてほしいと思う。
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