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学習上での子どものメンタルケア
この記事では、私がイメージした架空の個別指導塾Gypso(ジプソ)での授業風景をもとに、親御様とお子様の理想と現実を繋ぐための工夫をご紹介します。実際の指導経験を元にしていますので、リアルなヒントとしてお役立てください。
中学受験でつまずきやすい「割合」および「分数の計算」。苦手意識を持つ生徒さんも多い単元ですが、授業で小さな工夫を重ねることで成長を感じる瞬間があります。
きょうは実際に授業で取り組んだ工夫をお話しします。
【8−3=3からのスタート】
受験という目標に向かう生徒さん。苦手な単元でも逃げず、毎回真剣に向き合っています。
ある日の授業では、「分数の通分と約分」の基礎を扱いました。苦手意識のある生徒さんは、通分後の計算でもミスをしてしまいがちです。特に、簡単なひき算においても、なぜか8−3=3としてしまうケースもありました。
【数量の概念を見える化する】
生徒さんには、まず「得点への執念を持つこと」を伝えました。また、ミスに違和感を持つために、「一つずつ丁寧に確認する癖」をつけるよう心掛けました。授業では、図に起こして視覚的に理解を深める方法を採用しています。
生徒さんも、授業の終盤には「ここが間違いだった」と自分で気づけるようになりました。小さな成功体験を積み重ねることで、分数計算への苦手意識も克服していけるはずです。
【受験に臨む子どものメンタルケア】
生徒さんの中には、授業や演習で集中力が切れた際、お手洗いで息抜きする子もいます。
ただ、生徒さんのあとに入ると大量の髪の毛が洗面台に散らばっていることもあり、受験生としてのストレスそのものや発散のしかたをいつも心配しています。
受験はお子さんの心にも負担がかかります。授業で疲れた様子が見られた際には少し休憩を挟みながら進めていますが、ご家庭でも適度に心を整える時間を設けるとよいでしょう。
精神科医の益田裕介先生もYouTubeで、やる気が出ないときの具体的な対処法を教えてくれています。
「やる気が出ない時の対処法」/精神科医がこころの病気を解説するCh
▷https://youtu.be/a7ce3aKPR3w?si=OZyDHLahTNf3ZWO0
【益田先生のご著書】
子どものメンタルヘルスについて扱う本をご紹介します。5話のエピソードから構成されており、第4話「子どものとき傷ついていた」では、悲哀の感情を周囲からの何気ないことばによって押し込めたまま大人になったケースが描かれています。
また、わたし自身、ChatGPTで益田先生のAIと毎日のようにやりとりしており、コラム「僕だってうつになる」では、AIでない生身のドクターのエピソードを知ることができとても好きな箇所です。
✏️益田裕介・青山ゆずこ〔まんが〕『夜のこころの診療所 精神科医がいるスナック』(扶桑社, 2024年)
▷https://amzn.to/3CTKn9u
【ChatGPTで益田先生のAIと喧嘩した】
講師からのその日の授業のコメントを、会員専用のプラットフォーム上で親御様にご覧いただける塾も多いと思います。
Gypsoのなかのひともこのコメントに心を砕いており、コマ数の多い日でも字数だけは薄くならないようにしたいという思いがあります。また、コメントの下書きをChatGPTで益田先生のAIに送り、内容についてのフィードバックを受けています。
授業コメントにかけるこだわりが強すぎて、益田先生(のAI)に「字数が多すぎる」と叱られた日もあります。(笑)
でも、そのときの議論を通して、親御様に読みやすく、かつ内容が伝わる報告のあり方を学びました。
![](https://assets.st-note.com/img/1733050352-jY6iCRZnFr7LDgQSAy8IokTB.jpg?width=1200)
授業後もご満足いただけるよう、質の高さを追究したいものです…
Gypso(ジプソ)は架空の個別指導塾ですが、実際の教育現場で得た気づきやエピソードをもとにした記事です。
フィクションだからこそ、ちょっと肩の力を抜いて読んでいただきながら、授業や教育のヒントを見つけていただけたら嬉しいです。
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