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SCP-056〜058

SCP-056 

アイテム番号:SCP-056
オブジェクトクラス:Euclid

 説明: SCP-056は周囲の環境、特に生命体や知覚力を持つ存在に反応してさまざまな大きさ、性別、外見に変化する存在です。SCP-056がよくとる形態は、二十代半ばのハンサムで、SCP-056を護衛している職員とよく似た服装をまとう物です。ただし、服装はより質がよく、高級なものです。しかし、他にも以下のような形態を取った記録があります。

  • 大きく、毛並みのよいラブラドールレトリーバー(███████ ████博士の犬に接触したとき)

  • 若い女性スタッフのグループのそばを通り過ぎたときには、有名な女優スカーレット・ヨハンセンによく似た外見の女性に変化しました。

  • さまざまな研究者と話し合っていたときには、SCP-056は白衣を着た女医に姿を変えました。IQテストを受けるよう要求されると、SCP-056は研究者達よりも30近く高いスコアをたたき出しました。

  • セクター内のジムでは、ベンチプレスで250キログラムを二回上げられる男性のボディビルダーに変化しました。この記録は、最も力の強い警備担当者の記録を30キログラムほど上回るものでした。

  • 非常に高級なつくりのカウチ(被検体の部屋に単独で置かれたとき)

これらの変化はその場にいる人間達が被検体に注意を向けていない間に行われ、即座に新しい物品や人間となって現れます(補遺3を参照)。こうした変化を記録しようとする試みは、録画したテープや映像入力が、同様の瞬時に起きる変化に惑わされてしまうため、無意味だと判明しています。SCP-056が何の道具や武器も持っていないと明らかであるにも関わらず、服装もまたこの時に変化します。

SCP-056の「本当の」姿を見ることは、原理的に不可能です。空の、コンクリートで出来た空洞にSCP-056を収め、閉鎖したループ録画のビデオ設備の元に置くと、SCP-056はより高級なカメラに変化し、カメラによって観察されていることを知っているとアピールしました。更なるSCP-056の本当の姿を明らかにしようとする試みの後に、SCP-056は単独でいる時は体温や、心拍や、重量といった生命の兆候を一切示さないことが明らかになりました。研究者達は、SCP-056は何らかの観察下に置かれなければ存在できないと確信しています。

被検体と接触する職員は、しばしばある種の「羨望」や「不快感」を感じつつも、SCP-056に対して、ネガティブ・ポジティブ両面において非常に強い感情を覚える傾向があります。どういった感情を覚えるかは、職員の人格タイプによって決定されます。警護スタッフはしばしば、SCP-056自体や、その今取っている形状を嫌いつつも、被検体の命令には服従したくなることがあると報告します。一方で、SCP-056に長時間接触している研究者は、しばしば被検体と口論し、あるいは侮辱し、結果として被検体に恥じらう研究者が追い出されるということが起こります。

SCP-056はきわめて会話が上手く、いかなる言語や、非言語的な手段によっても非常に円滑なコミュニケーションを取る事が出来、また暗号学者や趣味の研究者によって生み出されたものを含む200以上の方言を流暢に操ります。SCP-056は頻繁に周囲のスタッフに対して軽蔑をあらわにしますが、一方で下手に出て要求された事については、要求されたことは何でも実行します。SCP-056は雑誌や、ファッションや、自動車や、理論科学、スポーツなどさまざまな分野に興味を示し、いかなるトピックにおいても、大抵は現在会話している人間をはるかに上回る知識量と理解を披露します。SCP-056との長期間の会話を終えた職員は大抵怒るか、失望するか、嫌悪をあらわにしますが、可能ならもう一度対話をもとうとします。他のSCPについて質問されると、SCP-056は恐怖と、しばしば憎悪を露わにし、Safeに分類されているSCPについてすら言及を拒否します。

いろいろなものに変化できるSCP。200以上の方言を流暢に話せるっていうのは、かなり高い能力なのではないでしょうか?

SCP-057

アイテム番号:SCP-057
オブジェクトクラス:safe

説明: SCP-057は半地下の小室で、おおよそ高さ三メートル直径十八メートルの円筒形をしています。貫入不可能な暗灰色の石でできています。室内には天上から床まである平行六面体の石版が何ダースもあり、それらはSCP-057が活性状態にある間様々な方向にスライドします。発見されたのは█████の地下数メートルにおいてで、SCP-███の保護収容囲繞地建造中の██/██/████のことでした。結果として、SCP-███はサイト██にある別の場所に割り当てられました。

入口は北東方向に位置しています。誰か人間が入室したらドアが閉じ、室内の壁は、被験者が建造物の中で安全な経路を進み続けるよう常に注意しなくてはいけないような仕方で動きます。石版はゆっくりと開いたり閉じたりしますが、これは被験者が打ち負けるか疲れ果てるまで続き、そのときが来たらSCP-057は被験者を押し潰し、およそ二十秒を空けて本来の不活性な状態に復帰します。このプロセスはSCP-057内の被験者が生きている限り続き、何日も続くところまではわかっています。建造物の限界を計量しようと更なる試験を提案することは非推奨となっています。動物、機械、死体により試験をしたところそれらでは何も起きないとわかりました。生きて、呼吸している人間のみがSCP-057に入室した際にこのプロセスを起動できます。

変な部屋。入らなければ良いのでsafe。比較的安全なSCP。

SCP-058

アイテム番号:SCP-058
オブジェクトクラス:keter

説明: SCP-058は、牛の心臓に似ており、4本の主に移動に用いる節足動物のものに似た足と、4本の長さを調節できる触手が生えており、非常に鋭い針に覆われています。背面に鋭い‘針’が一本、普通の心臓だったら上大静脈がつながる穴のところにあります。SCP-058の触手は“鞭”のように扱え、3.2m(10.5ft)先を320km/h(200mph)を超える速度で振ります。SCP-058は極めて敵性が強く、機会があればいつでも周囲を攻撃します。SCP-058は外傷を急速に回復するので、無力化されているように見えていても、慎重に接近するべきです。

SCP-058は高い機動性を持ち、水平面でも垂直面でも素早く移動できます。SCP-058は、200m(656ft)の範囲で、短時間で爆発的に約90km/h(55mph)に達し、2秒で静止状態から90km/h(55mph)まで加速できると記録されています。触手は、安定性を高めるためと、自分自身を別の面へ高速で引っ張るために利用するためのものと考えられます。

その生理機能からはいまだ音を発する方法は見出せていませんが、SCP-058は人間の声で’話し’ます。わずかに舌もつれがあり、奥行きのある、初老のイギリス人のアクセントと口調で話します。SCP-058は状態に関係なく(攻撃中であっても、SCP-058の声と話のペースは変わりませんでした)、絶えず話し続けます。SCP-058の話は、出来事、人、SCP-058に関連した外部の場所との関連性が常に欠けています(インタビュー記録058-4を参照)。

動く心臓。動きます。

出典

本家様


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