「チ。ー地球の運動についてー」・・・そのタイトルに込められたもの。そしてそれ以上に。
『チ。ー地球の運動についてー』 魚豊 著
油断していた。
これほどまでに深く考察されている作品であるとは、思わなかった。
15世紀のヨーロッパ。異端を狩る人々とそれでも真理を知りたいという誘惑に贖えない人々を描いている。
第一巻冒頭の刺激の強すぎる描写で、少し距離を置いていたのだが、
再度勧められ、最新の第四巻まで手に取ってみた。
すると、引き込まれる引き込まれる。
苦手だったはずの件の刺激の強すぎる描写も
このドキドキの為の下味に思えてくる。
内容は是非ご自身でお読みいただき、ご判断いただきたいのだが、
注目どころをネタバレギリギリで紹介したい。
(*白紙の状態で読みたい方は、以下を読まないでください。)
まずは軽く。タイトルの「チ。」の持つ意味。ダブルどころかトリプルにもさらにその上にも意味を重ねているところがニクい。
そして、
「宗教」と「研究」の違い。
それは信仰と勉強というようなジャンルの違いではなく、
内在する本質の違いについて、言及しているのだ。
そして、その本質論は、実に腑に落ちる。
さらに考えると、それは今の膠着した世の中の原因。
閉鎖的で、自粛傾向が強く、不謹慎狩りが横行する現代の問題を解決する
糸口にさえ思えるのだ。(*あくまで個人的感想です。)
「チ。ー地球の運動についてー」第4巻まで現在発売中。
気になる方は是非御一読ください。
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