暁太郎

世の中にNOを

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The JOJOLands感想 19話 グローリー・デイズ その①

あらすじ今回の話はハウラー家の成り立ちから始まる。 アッカ・ハウラーの五代前の高祖父は海難事故で流れ着いたハワイ島で島の娘と恋に落ちる。 ハワイに居着いたハウラーは、フアラライ山の一部に土地を持ち、そこから長い年月をかけて山にトンネルを掘った末に水脈を見つける。 その後、アメリカ合衆国に併合されたハワイはホテルや金持ちの別荘が並び立ち、水供給の需要からハウラーの持つ水源が一気に脚光を浴びる事になる。 この勢いに乗り、ハウラーはハウラー社を設立。様々な産業に手を伸ばし、アッカ・

    • The JOJOLands感想 18話 あの娘のバグズ・グルーヴ その③

      あらすじボビー・ジーンのグローリー・デイズにより超低速弾丸に襲われるジョディオ一行。 ボビー・ジーンとルルは病院の待合室でターゲットの死亡を待っていた。ルルはボビー・ジーンの家の子になりたいと甘えだすが、ボビー・ジーンは「あくまで仕事の関係」と突き放す。 場面は戻り、ジョディオ、パコ、チャーミング・マンの身体に弾丸がゆっくりとめり込む。ジョディオは雨、パコはドラゴナの力を借り、チャーミング・マンは身体の一部を分解して、それぞれ攻撃を切り抜ける。 追手に既に接近された事に焦

      • The JOJOLands感想 17話 あの娘のバグズ・グルーヴ その②

        あらすじ自家用ジェット機でCAを侍らせながら豪遊する男がいた。 男の名はハウラー。ジェット機が空港に着陸すると、外には黒服の男達が立ち並んでいた。 男達はドリフィン銀行の者で、ハウラーに直接伝えたい事があるという。 その内容こそ、前回ジョディオ達が遂行したフアラライ山にあるハウラー社の土地の差し押さえであった。 ハウラー社の醜聞を知ったドリフィン銀行は、膨大な貸付金をハウラーから回収するよう決定していたのだ。必ず回収すると言い残し、銀行員たちはその場を去って行く。 急転直下の

        • The JOJOLands感想 16話「あの娘のバグズ・グルーヴ その①」

          あらすじ土地の原本の閲覧から始まったスタンド攻撃。 ウサギの体内にあるスタンドを取り除こうとしたチャーミング・マンは逆に病に冒され、敵スタンドを見失ってしまう。 半狂乱のウサギと倒れたドラゴナ。ジョディオは朦朧としているドラゴナに、体内を移動している敵スタンドをスムース・オペレーターズで移動させろと呼びかける。 ドラゴナは残った体力を振り絞って敵スタンドを捉え、ジョディオに合図を送る。その瞬間、ノーヴェンバー・レインが垂らした一滴の雨がドラゴナの口から気道に入り、肺でスムー

          The JOJOLands感想 15話「ビッグマウス・ストライクス・アゲイン」

          あらすじ登記所を出るや否や嘔吐し倒れ込んだウサギ。 ウサギの症状を敵の攻撃ではなく薬物によるものと考えているチャーミング・マンは、ギブ・アンド・テイクの関係性しかないウサギを見捨てる選択肢をドラゴナに問いかける。 ドラゴナが逡巡する中、ウサギはザ・マッテクダサイをストローに変えてほしいとドラゴナに要求する。 ドラゴナの言葉でストローに変身したザ・マッテクダサイを手に、ウサギはカッターナイフで自分の胸に穴を開け、そこにストローを突き刺した。 瞬間、ストローから胸水が排出され、何

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          岸辺露伴 歴代担当編集を勝手に評価してみた

          岸辺露伴の担当編集といえば? 今や大半の人間が泉京香と答えるだろうが、 露伴の担当編集はそれだけではないッ!!!! 原作やノベライズを通して見ると、露伴を担当した編集は実は多い。 クセが強すぎる漫画家である露伴に対して彼らはどう接していたのか。 彼らを紹介しつつ、それぞれの担当力を独断と偏見で定めてみた。 では、さっそくスタートしよう。 貝森 稔(かいがもり みのる)初出は2008年発表の『六壁坂』。 発表順でもエピソード順でも名実共に露伴の初代ネームド編集だ。 露

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          The JOJOLands感想 14話「ハワイ州土地登記所」

          あらすじメリルの指示によりジョディオ達は州管轄の土地登記所にやって来ていた。 メリルの狙いは登記所にある土地の譲渡証書DEEDにあった。DEED自体はあくまで譲渡の証明に過ぎず、それ自体を盗んだり損失させたとしても大した問題にはならない。 そもそも、証書そのものに何かのパワーがあるわけではない。それは本来ただの紙とインクで出来た紙幣も同じ事。証書や紙幣を通じて異なる二者間に「所有」の概念が発生する。人間が作ったこの価値に対して溶岩は反応しているとメリルは推察した。 メリルは溶

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          The JOJOLands感想 13話「その年わたしに起こった不条理な出来事」

          あらすじ今回の話は前半でジョディオとドラゴナの過去、後半は溶岩の効力を知ったメリルが新たなミッションを下すインターバル回。 4年前のドラゴナは転校して間もなく、穏やかな性格も災いしてかクラスメイトの少女に凄惨なイジメを受けていた。 イジメ女の親は学校に多額の寄付をして地位を確立しており、周りの生徒はドラゴナへのイジメを諌めるどころかそれに乗っかって嘲笑している。 唯一、ドラゴナを擁護するクラスメイトもちょっと注意するだけで身体を張ってまでドラゴナ側につくような気配もないと

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          ジョセフは若い頃ならばダービー兄に勝てたのか?

          ダービー兄戦のジョセフを不甲斐なしと評する声はよく聞く。それに伴って弱体化と呼ばれる事も多く、若い頃なら勝てたというが、本当にそうだろうか? 結論から言うと勝てない。 第3部のテーマとは? 説明の前にまず1~3部のテーマ性の変節を語らねばならない。 荒木飛呂彦という作家の白眉さは、部を経るごとに必ず前部のテーマを深化あるいは対立する要素を持ってきてアップデートを図る所にある。 まず第1部とは一言で表すと勇気の話である。 強大な敵である吸血鬼ディオに、ジョナサンは己を奮

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          映画「スーパーマリオブラザーズ」感想~初見プレイ、そしてアメリカンドリーム~

          字幕で話題沸騰中のマリオ映画を見た。 良かったです。 喋りまくるマリオは予告編で見るとバリバリ違和感が拭えなくて、「クリス・プラットがマリオになってゲームの世界に入り込む話なのかな」と思ったらストレートにそのままマリオが主人公でびっくりした。 でも、そんなマリオを受け入れられたのは今作での設定が非常に功を奏している。 設定面での妙味が目を引く作品だった……という事で今回の感想を書いてみた。ネタバレ有り(といってもバレて困るものなんてない気がするが)。 では、始めます。

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          特撮をあんまり知らない人間のシン・仮面ライダー

           特撮あんまり知らないマンです。  具体的にちゃんと見た特撮は子供の頃に見た平成ライダー初期(クウガ~カブト)、飛んでアマゾンズとオーズ。最近はドンブラザーズが面白かった、ぐらい。  庵野監督作品で言えば、新劇場版エヴァ、シンシリーズは見た。  全く教養がないわけではないが、あくまで上澄みぐらい、という距離感。  では早速、やります。 初代ライダーとか昭和特撮、全然知らないけどわかった?  わかった。  世間だと「マニアックすぎて置いてけぼりになるのでは」という

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          「時計じかけの花のパヴァーヌ」編 第2章後編に向けて ~勇者とは一体誰なのか?~

          ショートアニメにキャラソンときて満を持しての新章公開とゲーム開発部の躍進が止まらない。 ここに来てアリスの正体、それにまつわる世界観の根幹に繋がる設定開示などメインシナリオも盛り上がりを見せてきた。 この記事では第二章「友情と勇気と光のロマン」後編公開直前に、ゲームそのもののテーマを交えながらアリスの行く末を考察していく。 当然ながらネタバレありの話なので注意。 アリスの矛盾 前篇ではミレニアム生徒に受け入れられている日常を過ごし、勇者を目指すアリスが、無名の司祭由来の

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          ラビット小隊は救えなかったアビドス高等学校なのか?

          うはぎ 明日の3月23日にブルーアーカイブメインシナリオ第4章が配信される。 今回の主役となる子たちは、初登場の学園となるSRT特殊学園のラビット小隊の面々。 PVの説明文やゲーム更新内容を見る限りでは、SRTの閉校が決定した抗議としてラビット小隊が公園を占拠、それを先生が何とか抑えるという話のようだ。 メインシナリオ内でも、過去にSRTの閉鎖の話はチラッと出てきてはいる。 まず、シナリオ名である「カルバノグの兎」のカルバノグとはイギリスの代表的なコメディグループ、モン

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          パラメーターをキャスティングに振りすぎた実写版嘘喰い

          ※本記事は実写版嘘喰いのネタバレあり感想です。 嘘喰いとの出会いは十数年前。何気なく買ったヤングジャンプを読んで知った。主人公の貘さんがレンタルビデオ店を相手に嘘を暴いてAVを借りていた。 それから少し話が進み、廃ビル脱出編でこの漫画の虜になった。 以来、完結まで毎週欠かさずヤングジャンプを読んだ。 青春の思い出の一つだった嘘喰いの実写化。 「カリ梅」が「ハーモニカ」に代わりかけてたとか怪しい情報を耳にするが、どのような出来上がりでも嘘喰いは嘘喰い。もはや自分のような長年

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          ブルーアーカイブが少しでも気になったら読む記事

          この記事はブルーアーカイブを最近知った、あるいは知ってたけど何となくそのまま、という人に向けたブルーアーカイブ紹介記事だ。 筆者はリリース直後からほぼ毎日プレイしており、率直に思った事を交えてブルーアーカイブのゲームとしての魅力を紹介しようと筆をとった。 ブルーアーカイブとは、NAT Gamesが開発し、Yostarが運営しているいわゆるソシャゲである。サービス開始は2021年2月からで、もうすぐ一周年を迎える。ここまでの概要は知っている方も多いだろう。 ゲーム内容に切り

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          ブルーアーカイブのヘイローは頭に浮かぶ光輪の事ではないかもしれない

          ブルーアーカイブを楽しんでいます。どうしても時間が取られがちなソシャゲである程度まで進めば日課が即完了できるお手軽さが良い。 シナリオ面も過剰に文章を盛らず、しかし簡潔に面白いストーリーが展開されていて、ここ数年のソシャゲの中でもかなり楽しんでいる部類に入る。 特に世界観はバックに壮大な設定を感じさせるものの、殆ど明かされずに基本明るめなストーリーが展開されており、またそこからシリアスにスライドする緊張感のバランスが絶妙だ。 本編はエデン条約編の最終局面が配信直前(202

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