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〈〜だけど〉〈〜だけれど〉〈〜だけれども〉のどれを使うか迷ったら?

逆接の接続詞として

~だけど
~だけれど
~だけれども

の表現方法があり、いずれも意味はおなじ(交換しても文意は変わらない)。どれを使っても問題ない。

しかし、「どれでもいいよ」と言われると、ボクたちはおおいに迷う。絶対的でないにしても、指針となるものがやっぱりほしい。そこでボクは考えてみた。

~だけど〉〈~だけれど〉〈~だけれども〉は、いずれも意味はおなじだが、文字数が異なる。一般的にコトバは文字数が多くなると丁寧な言い回しになる。

たとえば、インタビュイー(インタビューの相手)の発言として、「僕は憶病者なんだけど、まわりに悟られないようにしてきたんだ」と〈~だけど〉を使えば、気さくで鷹揚な感じの人柄が伝わる。

一方、「私はリリアン女学園を何十年も前に卒業したけれども、いまでも当時の級友たちと親交がありますのよ」と〈~だけれども〉を用いれば、上品できめ細やかな人柄であることを表わせる。

もちろん、ほかのコトバと同様に、文章のリズムで選ぶ場合もあるだろう。ほかにも選択の基準が存在していそうなので、これからも追究していきたいと思っている。


*ライターが文章を書くときに悩んでしまうコトバを紹介しています。読み手にとってはどうでもいいことかもしれない。だからこそプロとしてはこだわりたい。絶対的な正解はなく、個人の言語感覚も千差万別だけど、よろしければお付き合いください。

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