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辞書の旅と書道特集 【か】 神について


神について



新明解国語辞典の神

【 Guwashi / 2024 】


かみ
意味
①絶対的な超能力を持ち、自然界・人間界を左右するものと考えられた創造主。
補説
人間の形を取るが、多く、在天の存在とされ、配下に万般の事象を分掌する「神」を従え、共に信仰の対象となる

②その国の神話の中で活躍し、今に語り継がれる存在。
補説
日本では、特定の物故者の霊と共に神社に祭られる。

数え方
一柱

新明解国語辞典第八版

【 独り言 】新明解の神のイラストは、かわいらしい感じの神様に。AIに下書きしてもらって自分なりにアレンジしていく感覚です。

【 新明解の神 / 2024 】

明鏡国語辞典の神

【 Guwashi / 2024 】


かみ
意味
①人知を超えた存在として畏怖・崇拝され、信仰の対象となるもの。絶対的能力をもって人間に禍福をもたらすとされる。
補説
ユダヤ教・キリスト教・イスラム教では宇宙・万物の創造者である絶対的存在。
仏教では、仏や菩薩の権化・守護者とされる。古来の神道では八百万の神というように、習俗的に多数の神がまつられてきた。

②人格化されて神話・伝説などに登場し、超能力をもって活躍するもの。
③神社にまつられた死者の霊。

明鏡国語辞典第三版

【 独り言 】明鏡の神は閻魔っぽくなりました。辞書の旅「閻魔」で書いた具鷲小説がなかなか良いので、ぜひ読んでみてください。

【 明鏡の神 / 2024 】

広辞苑の神

【 Guwashi / 2024 】


かみ
意味
①人間を超越した威力を持つ、かくれた存在。
人知でははかることのできない能力を持ち、人類に禍福を降すと考えられる威霊。
人間が畏怖し、また信仰の対象とするもの。
②日本の神話に登場する人格神。
③最高の支配者。天皇。
④神社などに奉祀される霊。
⑤人間に危害を及ぼし、怖れられているもの。㋐雷。なるかみ。㋑虎・狼・蛇など。
⑥キリスト教やイスラム教などの一神教で、宇宙と人類を創造して世界の運行を司る、全知全能の絶対者。上帝。天帝。
関連
三位一体

広辞苑第七版

【 独り言 】広辞苑の神は、ますます悪魔っぽくなりましたね〜。辞書の語釈を見ると、神は人間の味方ではないな(笑)

【 広辞苑の神 / 2024 】

【 Guwashi / 2024 】

七つ前は神の子
ななつまえは かみのこ
意味
七歳未満の子供は神に属する存在であり、わがままや非礼もとがめられないということ。
補説
七歳未満の男の子は神様に守られているという古くからの民間信仰による。
類義
七つまでは神のうち

【 独り言 】七歳前の男の子は支離滅裂な子が多く(私も息子もそうだった)、こう思っていた方が親の精神も楽である。


神の書き比べ

ブルート通信193

神のまとめ

「か」の候補は他にもありましたが、神を読んで即決です。多くの方が気になった言葉ではないでしょうか。これまでの愛、宇宙英雄にも直結していきますね。滅茶苦茶面白くなってきました。

人間同士の争いの多くに神が関連していることを考えると、神は絶対的な力を持っているだけで、絶対的に人間の味方ではないということがわかります。

広辞苑の神の語釈には「人間に危害を及ぼし」と記されています。AIイラストでもエラーが出たほどです。

ただし、苦しい時の神頼み、という諺もあります。神は愛だとキリスト教が言っていることから、助けてくれるときもあります。私は何度も助けてもらいました。

神は人間に危害を及ぼしながらも、愛があり、思いやりがあります。

また、明鏡国語辞典の補説では各宗教における神の立ち位置を明確にしています。宗教ではありませんが、第二次大戦敗戦後に解体させられた神道の八百万の神についても言及され、新明解、広辞苑には「神社」が記載。そういえば、私の心には常に神様がいました。お腹が痛くなって真っ先に祈ったのは、神でした!

八百万(やおよろず)の神も「愛」そのものです。個人の立場や利害にとらわれない、キリスト教のアガペー、仏教の慈悲に神道も繋がります。どうやら根幹では、すべて繋がっているようです。

「七つ前は神の子」は、育児疲れの人に必見の諺(ことわざ)。彼らを神だと思えば気持ちも少しは安らぎます。

さて、お次は「き」です。どの語が選ばれるか乞うご期待。「気」も候補ですが、騎士道が最有力です。

今回もありがとうございました!