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忘れ物をした時の話

小学校の授業で、どうしてもそれがないと授業が成り立たないものを忘れた時、学校にある公衆電話から親に電話をかけて持ってきてもらっていいことになっていた。(というか持ってきてもらいなさいと先生にいわれた)
私は比較的忘れ物が多い人間だった。多分多少の注意欠損と脳内多動気味があるようで、忘れ物以外にもミス、やりっぱなし、電気等つけっぱなし、締め忘れなど今でも多い。
電話をすれば専業主婦であった母は大体電話にでた。忘れ物をしたから届けて欲しいというと、大体声が怒っている。そして届けてもらった時に、そこでまた怒られる。その後、その日は帰ってからまた長々とお説教が待っていた。
忘れ物を持ってきてもらうような時は、大体他にも数名忘れている子がいることが多かった。玄関で待っていると他の子のお母さんが忘れてものを持ってきているのをみかけるのだけれど、そんなに怒られている子はあまりいなかった。帰ってからの家でのお説教もないのかな、と羨ましかった。

うちの親は忘れ物をしない方法を考えてくれるとか教えてくれるとかそういうことはなくただ怒るだけなので、改善されることもなかった。
それどころか、私は小2の時、後ろの黒板の内容をみんな連絡帳に書き写していることに気がついていなくて、あるとき気づいてびっくしりたことがある。先生が言ったことを聞いてなかったのかもしれないけれど、そりゃ忘れものもするというもの。今はかなり丁寧に先生達が教えてくれているようですごいなと思うし、今の子友達は手厚いなぁとも思う。

大人になってから学童で働いていた時、親が忘れ物どころか、傘をもってきていたり、荷物が重い日に自転車で持って帰るのを手伝っていたりするのを見た時はなかなか衝撃的だった。

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