とある日のブルジョアご飯( ˘ω˘) 014 「といた生卵で肉を食するという踏み絵 (いや、うまいけど)」
生卵につけて食べるすき焼きは牛肉を最も不味く食べる料理・・・こんなことを何処かの美食家の先生が仰っていたような気がします。
この時は豚バラならセーフなのではと一休さんの様な屁理屈とんちで乗り切ろうとしたのかも知れません。
美味しんぼを見てからなのかそれ以前の何かの知識かはわかりませんが・・・肉を生卵につけて食べるという行為が肉本来の美味しさを見失ったり、あまり上品でない食べ方だと頭の何処かに書き込まれていた覚えがあります。
まぁそんなデバフ知識もお構いなく牛丼に生卵は必須でしたし、すき焼きもじゃぶじゃぶ生卵にといて食べていたのですけどね(笑)
生卵はあくまですき焼きや牛丼の添え物の様な立ち位置に感じるのですが、実際は割り下のくどさや肉と野菜の臭みを受け止めまろやかな味わいにしてくれたりとなかなか懐が深い存在です。
ある意味で某美食家の先生が仰るとおり生卵は肉の風味すら消してしまうだけの中和能力があるわけですよ。
このすき焼きでの生卵論争(笑)で毎度思うのはそもそも割り下の味付けは「生卵を入れる」前提なのかどうかが気になります。くどくて鈍重な味・・・の場合は生卵で中和する前提の味付けなのかなと。
逆にそのままで丁度よい塩梅の味付けだと生卵を入れると肉も冷めるわ味もぼやけた感じで物足りず、なんだか生卵をすすっている感覚にも。
個人的には生卵の存在に白黒つけて欲しいのは「すき焼きを提供する側」なんじゃないかと思っています・・・味付け、どっちに寄せればええんや的な?(゚д゚)
座学というかすき焼きの話を少しでも深堀るとライバルの牛鍋やそもそもすき焼きが日本人が肉食に慣れていない頃の創意工夫の調理方等の話が出てきます。あとはすき焼きにいい肉を使うのは意味があるのかという過激な話も(;´Д`)
雑に料理を作る人間としての視点なのですけどそのまま、または生卵をといて食べる二択の時点でもう「すき焼き」というひとつの料理で括るのは難しいんじゃないかなと。
じゃあなんて呼ぶの?と言われると困るのですけど・・・ニューすき焼きとかじゃ駄目かな?どっかの時代劇じゃあるまいし!
生卵が合う合わないというよりは「生卵が無い方がうまい」 or 「生卵でといて食べるとよりうまい」のそれぞれの方向性を日々の食生活の中で追求してみたいかなと思ってます。明日には忘れて生卵かけてそう
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HPだけでなくMPも回復させてくれるエリクサーご飯の記録です( ˘ω˘)