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《12》【読書感想】ドトールコーヒー「勝つか死ぬか」の創業記(鳥羽博道)
こんにちは、田中梓です😃
カフェで過ごす時間が好きな方はどのくらいいらっしゃいますか?
私はもともとカフェが好きで、フリーランスになってから特にちょっとした作業や休憩に利用しています。
今回読んだ本は、人気コーヒーショップチェーンの一つであるドトールコーヒーに関するものです。
この本を読むと、日本全国あちらこちらでお手頃価格でコーヒーを飲めるありがたみをしひしひと感じると同時に、仕事人としてもっと頑張ろうという熱意が沸きあがってきます。
ドトールが誕生した1980年、低単価のコーヒーは異質な存在
今でこそ当たり前になっている低コストで楽しめるコーヒーショップ。
しかし、創業者である鳥羽博道さんがドトールコーヒー1店舗目をオープンした1980年は、喫茶店といえばスタッフが席までコーヒーを運ぶのが当然のスタイルでした。
広々としたスペースでサービスも行き届いている喫茶店は、もちろん単価が高くなる傾向にあり、毎日サラリーマンが気軽にコーヒーを飲むには厳しい経済状況にあったそうです。
ビジネスマンを中心とした「コーヒーを毎日飲みたいのに、コストの面で諦めなければならない」という風潮の中、鳥羽さんは、当時の喫茶店の真逆の戦略をとります。
それが、今のコーヒーショップでは当然とされているスタイルです。
お客さんはレジで支払いを済ませて席でコーヒーを待つのではなく、自分でコーヒーを席まで運び、飲み終わったら自分で返却口に持っていく流れは、実はドトールコーヒー起源だそうです。
そして、一番異端とされたのは、コーヒー1杯の価格。
なんと当時の価格で1杯150円です。
当時のサラリーマンの給料でも毎日コーヒーを飲める価格で、ドトールコーヒーはどんどん人気のコーヒーショップとなっていきました。
何を売りたいかではなく、何が求められているかを徹底的に調べる
創業者である鳥羽さんは、決して格安コーヒーを売り出すことを前提として事業を立ち上げたわけではありませんでした。
第2次オイルショックの影響で景気が落ち込んでいた中、本当は朝の1杯がなければ仕事が始まらない!というくらいコーヒーを必要とするビジネスマンでも、仕方なく節約のためにコーヒーを我慢している状況。
「ビジネスマンの生活を守る!」という想いで、1杯150円の手軽な価格のコーヒーが生まれました。
何を売りたいかではなく、周りの人たちが何を求めているかを調べてから商売をすることが大切なんですね。
調べてOKではなく、すべてを乗り越えて挑戦し続ける必要がある
「求められているものがわかった!」だけでは、商売はなりたちません。
格安のコーヒーを作る原材料や備品をそろえ、多くの人が来たくなるような店舗を作るなどの必要があります。
鳥羽さんは初期投資のために700万円を騙し取られたり、景気が落ち込んでしまったりするなど、順風満帆で障害が一切ないということはなかったようです。
しかし、自分で一度決めた目標は絶対達成させるという強い気持ちで継続されました。
フランチャイズになるまでは人の育成にも苦労されたようですが、健康的で楽しめるコーヒーショップを作るという目標を達成されています。
私はライターなので店舗運営という点は心配いらないのですが、アピールできる実績が弱い駆け出しのころだからこそ、未来への心意気や目標が重要になると感じました。
今は目先の収入や目標に必死になっていましたが、あらためてどんなライターになり、どんな価値を世に広めたいかを考える本となりました📚
ここまで読んでいただきありがとうございました😃
今後ともよろしくお願いします✨