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脂っこいものがやめられない…

唐揚げ、ラーメン、フライドポテト…など美味いものに限って脂っこいんですよね。脂質が多くてカロリーが高いと分かっていながらも食べてしまいます。背徳感がまた美味しさを倍増させるんですよね…

今回は脂質に関して知っていてほしいことを紹介します。

何でやめられないの?

実は人間が脂質を異常に欲するのは当然の結果なのです。

というのも太古の昔、人類は動物を狩猟して生活していました。
当然、毎回の猟で動物を仕留めることができるとは限りません。全く何も食べれない日もあったでしょう。
だから食べれるときにエネルギーを蓄えておくように人間は進化していきました。エネルギー源として特に”脂質”を積極的に取りました。

なぜ脂質を積極的に取ったか?

それは1gあたり糖質とタンパク質は4kcal、脂質は9kcal(アトウォーター係数より)と脂質は糖質・タンパク質の2.25倍エネルギー効率が良いからです。
脂質を積極的に取るように、つまり”美味しく感じるように””進化”していったのです。

実際に「甘味」「塩味」「酸味」「苦味」「うま味」の5つの味覚に加えて「脂肪味」という味覚が存在することが九州大学の研究で明らかになっています。

脂質とドーパミン

脂質の中毒性にはドーパミンが関わっています。

ドーパミンは、神経伝達物質でやる気やモチベーションに影響を与えます。脳がリワード(報酬)を期待した時、快楽刺激で活性化された部位からドーパミンが放出され、快感を感じさせる脳の機能を刺激すると言われています。これを”報酬系”といいます。

人は快楽を感じた後、またそれを得たいと思うことで、生命活動を維持しています。セックスは子孫を残すために行います。(人間以外の動物はね。人間は気持ちよくなるためHをしますけど)
子孫を残すことは生命の最大の使命であり、次の世代にバトンを渡さなければなりません。そのため、セックスは脳の報酬系を刺激するようにDNAレベルでプログラミングされていて、また「快楽得たい!」という動機から、再び腰を振って子孫を残すことが可能なのです。もしセックスが気持ち良くなくて。つらいものだったら誰もしませんよね?
ちなみに、ドラッグやゲーム、オナニー、たばこなども報酬系を刺激するようにデザインされているので中毒性が高いです。オナニーをしたときの快楽は半端じゃありません。オナニー以前、以後に分かれるくらいオナニーなしでは生活できませんよね。(僕だけかもしれない)
ヒップホップが最近流行ってきて、若者のドラッグの検挙が増えているそうですけどドラッグはやめたほうがいいです。オナニーでさえ我慢できないのにドラッグをやめられるわけがありません。1回やったら一生やります。
ドラッグ、ダメ、絶対。

脱線しましたが、脂質も報酬系を刺激します。つまり脂質を摂ると気持ち良くなるのです。脂質は(マイルドドラッグの一種)
さきほど説明したように、昔の人類は食料の供給が不安定だったので、脂質を摂ると快楽を得られる仕組みにすることで餓死しないようにしたんでしょうね。
ただ21世紀の現在、スーパーに行けば大量の食品があります。人類が渇望していた肉、米、魚、水がたくさん陳列されているんです。
さらに脂質たっぷりなポテトチップス、チョコレートなどが安価で手に入ってしまうのです。
こんな状況は人類史上かつてありません。
人類は脂質を摂取すると気持ちよくなってしまうため、一度ポテトチップスを買ってしまったら最後。もうやめられません。

脂質の取りすぎは・・・

脂質は細胞膜の合成やホルモンの合成などに関わり、人類にとって欠かせない栄養素です。
しかし摂りすぎは害になります。(何事も中庸が大事)

さきほど出てきましたが、脂質は3大栄養素のなかで最もカロリーが高いです。また脂質は揚げ物、ラーメンなどにたくさん含まれています。さらに脂質は報酬系を刺激するので中毒性がありますのでついつい摂りすぎてしまうんですよね~、恐ろしいです。

過剰量の脂質は中性脂肪として蓄積され、「ボン、ボン、ボン」のメリハリのない体の一部となります。肥満になると病気にかかりやすくなったり、周りからの評価も変わってしまうので肥満は大敵です。

さらに、脂質を摂りすぎると、血液中に含まれる中性脂肪とLDLコレステロール(悪玉コレステロール)を増やし、HDLコレステロール(善玉コレステロール)を減らします。

悪玉コレステロールはホルモン産生、細胞膜形成に関わりますが、血中に多く存在すると血管壁に沈着し炎症を引き起こし、血管内壁を傷つけます。そして動脈硬化を起因とする心筋梗塞や脳梗塞を誘発します。

善玉コレステロールは、組織に蓄積されたコレステロールの除去、抗酸化作用、血栓除去作用、血管の内壁の維持、動脈硬化を防ぐ作用があるとされています。

気を付けたいこと

とにかく脂質の取りすぎには気を付けましょう!
摂取量はマクロバランスから割り出すことができますが、一日に40gから50gを目安に脂質を摂取すると良いと思われます。
詳しくは以前書いた記事を参考にしてみてください。

とりあえず揚げ物は食べないようにする。また調理するときに出来る限り油を使わないことを気をつけるだけで脂質の摂取量は減らすことができます。
段階的に脂質の量を減らしていくと継続しやすいです。
徐々にジョジョ~にです。

また不飽和脂肪酸と飽和脂肪酸の摂取についても意識したほうがいいです。
不飽和脂肪酸を多く含むオリーブオイル、青魚などには悪玉コレステロールを減少させる効果があります。

油には、室温で固まる油と、固まらない脂があります。バターやマーガリン、霜降り肉、ラードなど、室温で固まる油は飽和脂肪酸を多く含み、LDLコレステロール値を上げてしまいます。

色々出てきて頭がこんがらがると思いますが、とりあえず普段の食事を「和食」に近づけると良いと思います。

食生活は積み重ねですので、継続が大切です。とりあえず1か月、脂質の摂取量を意識してみてください。一か月あれば脂質への執着は収まると思います。1か月、つまり90食の食事に向き合いしょう。

最後まで読んでいただきありがとうございます!!
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