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あれ、この人嫌われてるな

これは、嫌われる人を分析するタチの悪い人の午後のぼやきである。

リモート会議。声だけだから、バレない。

更にミュートにしてるから絶対にバレないと、スマホをいじくりながら

寝っ転がって参加したりする。(こら)

でも、声だけでもわかることがあるのに気づいた。

あ、この人、嫌われてるな。

ということだ。

その人と話すときだけ、みんな声色が左斜め上にトンがる。

声が鼻にかかっているというか。

とにかく、意地悪な感じになるのだ。

そして、その人が発言すると、その人が言葉尻まで行くのを許さない。

イライラと、その人の声を打ち消す。その人の話すことは「まちがっている」というのが揺るぎない定義となっているのがわかる。

全然知らない人間関係にポンっと入っても、

あ、この人、嫌われてるな。

見えやすい。

初めて訪れたおしゃれなカフェ。

だけど、嫌われている人は、すぐにわかった。

みんな、他の人には「ありがとうね」くらいの態度なのに、

その人には「ありがt」みたいなぶつ切りの態度なのだ。ぶっきらぼう。

そして、その人のやることは、何にも我慢できない。もはや求愛アピールかと思うほどに、イライラをアピールする。

基本的に、こういう態度を受けやすい人には共通点がある。気がする。

以下、主観的分析。

・過剰にオドオドしている。弱そう。

・色々とズレている。
1.みんなが和んでいるときに緊張して たりする。逆にみんなが緊張しているときにぼけっとしている。笑うタイミングが人より0.3秒くらいずれていて、そのずれのせいで、みんなが笑っているジョークに一緒になって笑うだけで周りをイラっとさせる。

2.仕事の要領が迷子。仕事は誰よりも一生懸命に取り組んでいるのだが、「いや、今それじゃないんだよなあ」とピントのずれたところを全力疾走していく。サボってもいないのに周りをイラっとさせる。あと、全力疾走しているが、スピードは遅い。

・常にいっぱいいっぱい

容姿が端麗じゃない。爽やかさがない。おしゃれじゃない。(どれか一つでも解決していると一気に嫌われない)

基本的には、いわゆるムードメーカーの対極にいる感じ。仕事ができないムードメーカーもいるけれど。ただ、そういうタイプは結構愛される、もしくは特定の人(しかも偉い人)から寵愛を受ける。

しかし、こういう人たちは、徹底的に愛されない。男女平等に嫌われる。頑張っているのに、ズレているから頑張れば頑張るほど嫌われていく。丁寧に接すれば接するほど、慇懃無礼になり、人との距離が遠ざかる。

タチの悪いことに、こういう人に対する嫌いは伝染する。一人の人の意地悪な声が、他の人の声を意地悪にする。そして、みんなをイライラさせる嫌われてる人として完成する。

しかも、こういう人は、たいてい優しくされても、あんまり感謝もしていないように見える。ありがとうのリズムがずれてる。もしくは過剰なありがとうで嘘っぽくなっている。

親切な人、仕事ができる人ほど、こういう人がだいっきらいになる。

その両方じゃない私は、生き残りのために集団の和を尊ぶと言う人間の習性に原始人のかおりを感じながら、ただ間でぼーっとしてる。

だけど、イライラさせる人と、イライラしてる人、

ムードを壊してるのって、結局どっちなんだっけ。

....ミュートを切って、たまには「ほへぇ」とバカみたいな声出してみるか。

その前に仕事に集中しろ。はい。

傍観者で、サボリ魔でこんなこと考えてる私こそ一番タチが悪いのである。


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