あれ、吹き出物ができた
吹き出物、そいつは急に現れる。
こっちはいたって健康で心身ともにばっちりだとおもってても、
やつは「ば〜か、俺がいるぜ」とあざ笑うように現れる。
プレゼンだとか、デートだとか顔を決めたい大切な日が近づいてくる。
そうすると、「いえい、俺もその日、一緒に参加するぜ!」と誘ってもいないのに来るクラスには一人いるうざいやつのごとく登場する。
そして、私はこいつを撃退するため、いつもイジイジずーっと触ってしまう。
吹き出物のすごいところは、そうすると悪化するというところである。
スーパーヒーローが一度、敵を倒しても必ず敵はパワーアップしてもどってくるがごとく、吹き出物もパワーアップしてもどってくる。
薬を塗ってみても、いつもよりも保湿に気をつけてみても、ポッと出てきた割にはしぶとく居座る。
そこで、一旦自分をかえりみる。
こんなやつが出るような状況に自分を追い込んでたかな。
あれもやらなきゃ、これもやらなきゃを溜め込んで、
夜遅くまで起きて、結局やり残しがあるまま寝ることになって、
あれもできなかった、これもできなかったと自分をせめてばっかの日々。
近所の桜が今どうなったかを見てられないくらい生き急いでる日々。
そんな日が続いてた。ことに気づく。
吹き出物は自分が気づかぬうちにしてしまっていた無理に対する警鐘だ。
自分のキャパを超えているから、自分から吹き出してくるのだ。
ありがとう、吹き出物。君は敵ではなかったのだ。むしろ親切な奴だった。
そう、吹き出物いわく、今日も無理してる日。
やるべきことを整理して優先順位をつけてみる。低いやつは思い切ってやらない。noteは完璧にやろうとせず、ちょっぴり遅刻で手抜き。空いた時間は、寝るか今一番楽しい時間であるギター練習に使う。そして、何より、そんな自分をせめない。
ただ、しばらくはやっぱり、ちょっと無理したいから、許してくれ、吹き出物。今は大切なときなのだ。
あと、わかったから、とりあえず、大切な日の当日くらいは引っ込んでおくれ。
吹き出物のおかげで、今日もこうしてnoteは続いたのだった。
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