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ぐー
2023年5月5日 19:38
「いつも先生に捕まって怒られるのは僕だけさ」この言葉を聞いたとき、とっさにある歌詞が思いつく方はいらっしゃるだろうか。いるとしたら、とてつもない記憶力の持ち主か、大の合唱ファンであろう。答えは、合唱曲「see you」の中の一節である。私が通っていた小学校ではこの歌を授業中によく合唱していた。合唱に力を入れていた学校(どんな学校?)ということもあって、大人になった今でも歌詞を口ずさむこ
2023年4月29日 15:16
頬を雨がかすめた。程なくして雨に濡れたコンクリートの匂いが立ち上って鼻腔を刺激する。匂いは記憶のトリガーだという。コンクリートの匂いは、雨に濡れて輝いたその色は、私の中に長く隠れていた記憶を呼び覚ました。そう、雨の中でコンクリートの上を一生懸命走っていたあの日々である。僕は中学校に入り陸上部に入った。部活動体験で色々な部活に行ったが、結局は部活の内容よりも先輩や同級生の人柄で陸上を選んだ
2023年4月29日 15:07
未熟な自分が嫌いだった。弱い自分と決別したかった。自分で自分が弱いことは痛いほど分かっていた。この劣等感は私の人生に常につきまとって邪魔をするものだった。好きな子に告白するときも、友達と喧嘩するときも、この劣等感は常に心の中で愉快にタップダンスをし、「なりたい自分」になることを許さなかった。いつか未熟な自分と決別できる時がくるのだろうか、いや決別しなければならないのだとは分かっていた。だが