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僕は大豆プロテインを選ばない:アメリカで"Soy Free"が求められる理由
はじめに
健康志向の高まりと共に、日本では大豆プロテインの人気が高まっています。
日本人にとっては「大豆」は健康に良いという根強い感覚があるので当然と言えるでしょう。
しかしアメリカの健康食品市場では、"Soy Free”=「大豆不使用」と表示された植物性プロテイン製品が目立つようになっています。
この現象は、大豆プロテインに対するアメリカの消費者の不安や懸念が背景にあると言えます。
では、なぜ大豆プロテインが敬遠されるのでしょうか?
このnoteでは、大豆プロテインに関する懸念点と、それがどのように消費者の選択に影響を与えているかを掘り下げます。
大豆プロテインに対する懸念点
1. エストロゲン様物質の影響
大豆はイソフラボンを含むため、エストロゲン(女性ホルモン)と似た作用を持つと言われています。
一部の消費者や研究者は、特に男性やホルモン感受性が高い人にとって、過剰な摂取が健康リスクを引き起こす可能性を指摘しています。
2. 遺伝子組み換え(GMO)の懸念
アメリカでは大豆の大部分が遺伝子組み換えで栽培されています。
遺伝子組み換え作物への懸念から、自然派やオーガニック志向の消費者は"Soy Free"製品を選ぶ傾向にあります。
3. アレルギー
大豆アレルギーは、小麦や牛乳などと並ぶ一般的な食品アレルギーの一つです。
大豆アレルギーの人々は自然と大豆プロテインを避け、"Soy Free"製品を選びます。
4.フェチン酸
フェチン酸は、大豆を含む多くの種子、ナッツ、穀物に自然に含まれる植物性化合物です。
フェチン酸にはミネラル(鉄、カルシウム、マグネシウムなど)を結合し、その吸収を阻害する特性があります。
消費者の選択に与える影響
これらの懸念点は、アメリカで大豆プロテインの人気が低下する大きな理由となっています。
健康、環境、アレルギーへの配慮から、消費者は大豆以外の植物性プロテイン源を求めるようになりました。
その結果、エンドウ豆プロテインやヘンププロテインなど、新たな植物性プロテインが市場に登場し、人気を博しています。
結論
"Soy Free"のトレンドは、消費者がより多様な植物性プロテインを探求するきっかけとなっています。
大豆プロテインに対する懸念は個々人で異なり、完全に一概に言えるものではありませんが、消費者は自身の健康観やライフスタイルに合った選択をするようになっています。
僕もアメリカ製の植物性プロテインを摂っていますが、その時にはやはりSoy Freeと書かれたものを選ぶようにしています。
さらにNon GMO(遺伝子組み換え材料不使用という意味)という表示もチェックしています。
もちろん全ての食事から大豆を排除しているのではなく、「100%国産」の納豆などは日常的に食べています。
だからこそ大豆の持つリスクを理解した上で、摂取量が増えすぎないように「プロテインでは」あえてSoy Freeを選んでいるのです。
選択肢は豊富にあります。
一人一人の消費者がさまざまな情報を自分で獲得し、メーカーからの一方的な宣伝やメディアからの偏った情報に左右されず、自分の意志で選択した食品を摂る。
今の時代、最も重要なのは、そんな考え方ではないでしょうか?