こんな時、どうしたら??? No2「何回も言わせないで!」
今回の「こんな時、どうしたら???」は
『ちゃんと、聞いていない!!』です。
周りの大人がよくつぶやく、セリフそのまま。。。ですね(笑)
私も良く我が子に言ってしまっています。
まず、こんな事ないですか?
《よく見られる状態》です。
・子ども本人は、いたって真剣に話を聞いているように見えるのに、確認したら全く
聞いていない
・視線は向けて聞く姿勢はとれているけれど、なんとなくどこを見ている?という感じで視線が合っているようには見えない
・話をした後、固まっている・おどおど・きょろきょろしている
・「はい」と返事もしたのに、何もできていない
・返事が軽く、視線も合わず、適当にその場を逃れたように見える
・メモなども取り聞いていたのに、結果としてできていない
などなど・・・・・・
これらは、実はこんなことが原因かもしれません。。。
《原因》
・音を聞き取る力が弱く、正しく聞き取ることができていない
・聞くということはできていたが、指示された内容が残っていないor
取り組もうとする段階では、既にしなければならなかったという記憶がない(記憶が弱い)
・聞くということはしたが、その指示されている内容の意味がわからなかった
・聞き取ることができ、内容も理解しているが、何をどのようにすればできるのか取り組み方がわからない(手順が組み立てられない・優先順位の判断)
・ほかのことが気になっており、そもそも聞いていない
・メモを取るなどのスキルは身に着けているが、メモを取る場所のまずさやメモを活用する段階でつまづいている
・聞いた内容を見通して取り組むことの計画を立てることの難しさ
《対応》
・正しく聞き取れていない場合
→”聞く”ということに頼らなくても良いように、指示しながら書いて示す
書いたものを渡す。など視覚に残す
・意味がわからない(ことばの意味理解の問題)場合
→指示自体は短く、できるだけかみ砕いて表現、やって見せながら指示する
今はYoutubeなどの解説動画もありますし、PowerPoinntなどで具体的に
イメージができるように流す(*見通しが持てない場合も動画解説は有効です)
・ちゃんと聞いていたけれど、その言われた内容はどのようにすれば、
取り組めたことになるのか過程・手順がわからない場合(見通しが持てない場合も)
→「手順表」「行程表」などを示して、子ども側が頭で組み立てる行為のしんどさ
を手伝ってあげましょう
(ちなみに手順表は①~、②~、③~と箇条書が分かりやすいです。
写真なども添えられているとよりイメージしやすいかも)
・聞いていて取り組める力もある・メモまでとっていたけれど忘れる場合
→”忘れてしまう”(記憶)の課題が大きい場合ですが
①メモをとるスキルを持つ
②メモを取る場所を見直す(その場でとっさに取るため後で見返せない)
③メモを取る時に使用する物を見直す
(ノート見直します?付箋取れない工夫してあります?手の甲に油性マジック?)
④メモした内容をカレンダーに貼りかえる・携帯のスケジュール機能にうつし
リマインダー・アラームをかける
・ほかのことが気になって、落ち着いて聞いていられなかった場合
→名前を呼び、聞く姿勢になってから指示をする
肩を叩き注意を向けてから話す
「今から大事なこというよ」など注目したくなるような声掛けを先にする
動いてもいいような保障として指導者の代わりに黒板に書いてもらう
長くなってしまいましたが、いかがでしたでしょうか?
ご参考になればうれしいです!