【5分要約】Vol.19_あやうく一生懸命生きるところだった
こんにちは、GOMIE(ゴミー)です。
今回取り上げる本は、東方神起のメンバーの愛読書としても話題となった、心がラクになるベストセラー人生エッセイ「あやうく一生懸命生きるところだった」です。今回も5分で読めるように要約していきます。
著者情報
ハ・ワン(イラストレーター、作家)
・会社勤めとイラストレーターのダブルワークに奔走していたある日、「こんなに一生懸命生きているのに、自分の人生はなんでこうも冴えないんだ」とやりきれない気持ちが限界に達し、40歳を目前に何のプランもないまま会社を辞める。
・フリーのイラストレーターとなったが、絵を描くこと自体それほど好きでもないという事実に気が付く。以降、ごろごろしてビールを飲むことだけが日課になった。
◆人に勝つための一生懸命をやめる
まず前提として、現代社会は紛れもない「競争社会」です。
すぐに勝ち組と敗け組を決めたがり、勝つことで初めて心穏やかでいられます。そんな社会の中で、人と比べて誰かに勝つために一生懸命頑張ろうとするとどうなるか?
結論、負け続けます。
上には上が必ずいるからです。例えば、会社で周りの人よりも出世するために、一生懸命頑張って係長になるレースに勝ったとしても課長がいます。課長に勝ってもその上には部長も役員もいます。社長になったとしても取引先の偉い人がいます。
誰かと比べた時点でキリがないし、仮に勝てたとしても人生のほとんどの時間を我慢して過ごすことになってしまうのです。
日々競争社会の中で生活していると分からなくなりますが、果たして私たちは1回しかない人生を誰かに勝つために生きたかったのでしょうか?
違いますよね、私たちは幸せになるために生きています。では、どうしたら良いか?
コツは誰かに勝つために生きるのではなく、昨日の自分に負けないように毎日を生きることです。社長になって何か成し遂げたいという夢は素晴らしい価値観だと思うし全く間違いではないですが、誰かに勝つために社長になりたいと考えるのは違うということです。
また、人は誰かと比べるとどうしても自分の弱いところだけを見てしまうという事実も覚えておいてほしいと思います。
◆プロセスも楽しもう
また、結果だけでなくプロセスも楽しんで下さい。例えば、資格試験の勉強をする人は「合格」という結果を出すためにする人が多いですよね。
間違ってはいませんが、その勉強自体を好きになれば、たとえ合格できなくても今までの努力が無駄だったなんて思うことはありません。プロセスを楽しむことができれば、積極的に色んな挑戦をしやすくなるし何より人生が楽しくなります。
なかなか結果が出ないことで、諦めたり落ち込んだり嫌になる人はめちゃくちゃ多いです。自分の周りでも結果が出ずに会社を辞めていく人がいます。なぜか、シンプルです。
一生懸命に生き過ぎてプロセスを楽しめなかったのです。「楽しむ」という意識がない人は途中で辛くなったり挫折した時に立ち直れなくなるので、楽しむことも忘れないでほしいと思います。
◆努力が報われない時もある
タイトルを見て衝撃を受けられた方がおられるかもしれませんが、世間でよく言われる「努力は必ず報われる」といった精神論は残念ながら間違っています。努力せずに恵まれてる人って実際存在するし、一方で必死に頑張っても報われない場合もあります。
これで何を伝えたいかというと、「努力は報われる時があれば、報われない時もある」ということです。一生懸命努力する人を否定するつもりもないし、テキトーに生きた方が良いと言うつもりもありません。
「こんなに努力したのだから必ず見返りがあるはずだ」という思考こそが苦悩の始まりです。この事実を認めて、肩の力を抜いて挑戦した方が、良い結果に繋がりやすいということを覚えておいてほしいと思います。
◆「自分だけの人生」は失敗の上に成り立つ
また、みんなが良いと言うものが自分にとっても良いものなのか、冷静に考えてほしいと思います。いい会社で働く、いい大学にいく、世間にとってはいいものでも自分にとっては違うこともあります。
自分の夢を叶えている人ってどんな人かというと、「勇気を出して別の道を選べる人」です。群れないことです。時に孤独との闘いにも耐えなければなりません。
そして、失敗についての考え方を変えることです。チャレンジして失敗するなら止めておくではなく、失敗したときは泣けばいいだけだと考えることです。
他人の言葉を信じて群れをなした人は、結局人生が終わる時に大きな後悔をします。自分だけの人生、本当に幸せな人生を勝ち取るには失敗が伴うということを忘れないでください。
◆期待しすぎない
何かを食べたり、新しいことを始めたり、合コンに行く時、期待しすぎるとガッカリする確率は高くなります。大事なのは「期待しすぎない」ことです。
例えば、コップに半分入っている水を見て「半分しか入っていない」と思う人もいれば、「半分も入ってる」と思う人もいます。結局、心持ち次第で同じものも違って見えるということです。
期待することの一番デメリットは、期待以上、以下という基準が生まれるため、少しでも期待を下回れば「失敗」と捉えて毎回落ち込んでしまうことです。勉強とかスポーツとか恋愛でも、完全なる失敗もあれば、もう少しで成功できた失敗で諦めるには早い場合もありますよね。
何かに挑戦したりする時、過度に期待せずに肩の力を抜いて楽しみながらやるということも意識してほしいと思います。
◆最後に
「あやうく一生懸命生きるところだった」という本書のタイトルの通り、今回は人によっては少し衝撃的な内容だったのではないでしょうか。自分も一昔前までは成り上がりたいがために一生懸命生きてしまっていました。あやうくそのまま一生を過ごすところでした(笑)
私たちの人生の目的は勝つことではなくて、幸せになることです。頑張って会社の社長になって幸せな人もいれば、そうじゃない人もいます。特に、いま常に誰かと比べられるような環境にいる人は一度冷静になって、自分にとっての「幸せ」って何なのか考えてみてほしいと思います。
また、本書では「努力するな」とか「希望を持つな」と言っている訳ではないということにも注意して下さい。努力も希望も言うまでもなく大事です。でもそれが100%叶うとは思わないで下さい。
肩の力を抜いて楽しく生きることが結局は成功したり幸せになるための近道だということを、明日から少し意識してみてはいかがでしょうか。
今回は以上になります。
最後までお読み頂きありがとうございました。今後も仕事や人生に役立つ情報をどんどんアップしていきますので、覗きにきてください。
ではまた!