見出し画像

習得すべきビジネススキルの基本は、たったの12個

本ブログ記事は『ビジネススキル 完全攻略 -基本編-』からの抜粋になります。全部まとめて読みたい方は、是非、電子書籍をご購入ください。


習得すべき基本スキル:概論

どのような基本スキルを習得すべきか

ようやく「基本スキルの重要性」に関する説明が終わりました。

早い段階で基本スキルを習得することがいかに重要かということを、色々な観点から考えてみました。

細かいことはよく分からなかったけれど、とにかく、
「早い時期に、基本スキルを習得することが大事なんだな~」
ということは理解できたかと思います。

ここから、ようやく、本題である基本スキルの具体的な話に入っていきたいと思います。

そもそもビジネスはどう組み立てる?

そもそも、ビジネスはどのように組み立てられ、どのように進めていくものなのでしょうか。

ビジネスを成功させるためには、まず「事業戦略」という計画を立てることが重要です。

これは、企業がどんな目標・ミッションを達成したいか、その目標やミッションにどうやって到達するか、そしてそのために必要なリソース(ヒト・モノ・カネなど)は何かを考えるプロセスです。

たとえば、企業が環境に優しい製品を作りたいと思ったら、そのための技術開発や市場調査が必要になります。

次に、この戦略を実現するためにさまざまな「施策(企画)」を考えていく必要があります。

たとえば、新商品の開発や、マーケティング施策の策定、営業チームの強化など、さまざまな施策があります。この段階では、考えた施策を実際に動ける計画に変え、どのように進めるかを詳細化していきます。

そして最後に、社員に具体的に動いてもらうための「実行計画」や「行動計画」を作ります。
この計画は、社員が目標に向かって効率よく進めるように、具体的なタスクや期限などを明確化していきます。

経営者は「Why」「What」「How」でビジネスを考える

一方で、経営者はこのプロセスを
「Why(なぜこの戦略が必要なのか)」、
「What(どの施策が最適解なのか)」、
「How(それらをどのように実行していくべきか)」

という三つの視点でマネジメントしていきます。

図表. ビジネスの基本的な進め方

これにより、経営者は会社全体の方向性を正しく導き、各部門が効果的に機能するようになっていきます。

たとえば、「Why」の段階では、目標の重要性や会社のビジョンを明らかにし、「What」では、具体的なアクションや計画を決定し、「How」では、それらの計画を具体的にどのように実行するかを考えます。

このようにして、経営者はビジネスの全体像を理解したうえで、会社を成功に導くための重要な役割を担っていきます。

基本スキルを習得していくうえで、事業戦略を考える部分は、少し難易度が高いため、こちらを省略した「何を(What)」の部分と「どのように(How)」の部分をピックアップして、そこに基本スキルがどのように紐づくのか整理したいと思います。

図表. 12の基本スキル フレームワーク

大きく3つのカテゴリーで基本スキルは括れる

まず、「何を(What)」と「どのように(How)」の両方にかかわるスキルがコミュニケーションスキルで、人とかかわる時に求められるスキルになります。
何かを企画する時も、それを実行していく時も、コミュニケーション的なスキルは求められますよね。
具体的には、「話す」「聞く」「質問する」「 伝える」「仕切る」の5つのスキルになります。


次に、「何を(What)」にかかわるスキルがプランニングスキルで、頭を使って何かを生み出すために求められるスキルになります。

たとえば、お客さまの課題やニーズを理解し、マーケットの動向を調べて分析資料を書き起こし、さまざまなことを考えて、解決策としての提案資料を作るといった一連の取組みを実行する時に求められるスキルです。
具体的には、「理解する」「調べる」「考える」「書く」「作る」の5つのスキルになります。


「どのように(How)」にかかわるスキルがエグゼキューション系のスキルになり、業務を確実に推進していくためのスキルになります。

たとえば、考えた施策や企画を、具体的な実行計画に落とし込み、さらに個人の行動計画に落として実行・推進していく時に求められるスキルになります。具体的には、「処理する」と「段取る」の2つのスキルになります。

どのカテゴリーからマスターしていくか

仕事というのは、人と人の関わりで推進されていくものなので、コミュニケーションスキルがベースのスキルになります。

プランニング系のスキルは頭を使うスキルなので、すぐに習得できるものでないのと、向き・不向き(得手・不得手)もあるので、コミュニケーションスキルを習得できたあとは、「処理する」や「段取る」などのエグゼキューションスキルを習得し、最後に、時間をかけてプランニングで求められるスキルを習得していくというのが、一般的な習得のステップになります。

入社して間もない若手人材の場合、上司から言われたことを確実に実行できることが大事なので、エグゼキューションスキルがマスターできるだけでも、「できる人材」にカテゴライズされるかと思います。

また、人事部など、ホスピタリティ(心づかい)が重要な部門などは、コミュニケーションスキルがマスターできるだけでも、かなり仕事を優位に進めることができます。

コンサルティング会社のコンサルタントや広告会社のプランナーなどは、プランニングスキルが重要視されるので、考えることが得意な人は、頭を使うスキルからマスターしていくのもいいかもしれません。

以上、仕事で求められる基本スキルを、「What」と「How」の観点から整理してみました。最終的にすべての基本スキルをマスターしてもらいたいと思いますが、強み・弱み(得手・不得手)がありますので、自分の強みを発揮できるところから、少しずつ基本スキルを習得していきましょう。

次は、3つのカテゴリーの概要に関して解説していきます!


いいなと思ったら応援しよう!