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有用な自分の甘やかし方

日々寒さが増してきますね。冬至もすぐそこ。体には充分気を遣いたいものです。

この時期やってはいけないことの一つが、夕食後のテレビを観ながらのリビングでの「うたた寝」である。

夕食といっても僕の場合、仕事が終わって、店の後かたずけを済ませ、家に帰って風呂に入り、自分で飯をこさえて、食べ終わるのがだいたい夜中の2時前後。

そこから、ちょっと休憩のつもりで、テレビの前の床に横になる。すると、どっと疲れが出て、2分ともたずにすぐに爆睡となる。

今でこそ、この騒動のおかげでマスクが常用になり、ほかのウイルスも激減しているようで、目覚めるとすっかり「風邪っぴき」なんてことはなくなったが、それでもうっかり朝までやってしまったりすると、体はバキバキ、首は寝違えて、後悔しきりになる。

そんなわけで、食後にテレビの前で横になるのは厳禁にしていたのだが、それでもやっぱり「食後のテレビ」って、なんとなく寛げて、魅力的なんですよね。結局。

ついついやってしまう。

    ◆

以前、お店の終わりに必ずビールを飲んでいたことがある。


これは前にも書いたことなのだが、うちの店は生ビールのサーバーから、営業の終了と同時に残ったビールを全て抜く作業をする。

その時に出る、廃棄ビールを「お疲れビール」と呼んで、仕事終わりにいつも飲んでいた。

ビールはここで飲む。家では一切飲まない。と決めてしまえば、酒代の節約にもなるし、薄給の僕にはこれがお似合いだと考えていたところもある。

が、

うちの生ビールは普通のものと、黒ビールの2種類。サーバーに残っていたものとはいえ、実際そこそこの量になる。これを仕事で疲れているところに、空きっ腹で飲む。当然すぐに回って、皿洗いの動作も鈍くなり、レジの計算も合わなくなったり、必然的に帰りが遅くなる。そして、体調を崩す。

そんな経緯もあって、常々この行為をやめたいと思っていた。

でも、やっぱり「お疲れビール」って魅力なんですよね。結局。

喉も乾いてるし。

そこで、あみだしたのが、店で飲む「お疲れビール」の代わりに、贅沢と思って封印していた「家で飲むビール」を解禁にすること。

しかもキンキンに冷やしたグラスと、毎週運んでもらう鮮度抜群の「キリンラガー」を、好きなだけ飲んでいいことにしてみた。(といっても、350ml一本で充分なのだが。)

作り置きしておいた、自作の「ポテトサラダ」と一緒に。

これに勝る魅力があるはずがなかろう(笑。


嘘のように店でビールを飲まなくなった。

あれから、数年。

随分と体調を崩すことが少なくなったように思う。


前述のテレビといえ、僕には「何かを厳禁にする」という行為は、上手く行かないようだ。それよりもっと魅力的なもの、さらに美味しい人参をぶら下げたほうがワークするようだ。

「〇〇をしてはいけない」×
「〇〇をして良い」⚪︎

そんなわけで、最近は枕元に、テレビよりも魅力のある「本」を好きなだけ置くようにしている。

そして、こんな時に適しているのは、やっぱり「漫画」だ。

なんとなく寛げて、気軽に読める。

よく睡眠導入剤に、難しい本を枕元に置く人がいるようだが、僕の場合、それではそもそも寝床に向かう気になれない。

やはりここは、見栄などは捨てて、心の底から安らぐもの、自分を徹底的に甘やかすことができるものがいいようだ。

最近は「安倍夜郎」などを大人買いして山積みしている(笑。


食後、すぐにベットへ向かうようになってきたので、今のところワークしているようである。


それでも、やっぱり、結局2分で寝落ちしてしまうのだが・・・。


神保町へお越しの際は、是非お立ち寄りください。

皆様は「お疲れビール」をうちの店でやってください。ポテサラと(笑。

お待ちしております。


Morning Sweetness / Philanthrope & Pandrezz & J'san
Cookie Dough Records
2018

(本文の最後に、お店でよくかける音楽を紹介しています。お家でお酒を飲まれる際に是非どうぞ。今度お店に聴きに来てくださいね。)

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