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なんでも「オン・ザ・ロック」のすすめ

新年度になりました。このような騒動化に新社会人になられる方は、さぞかしご苦労も多いことと存じます。どうぞ根気強く、新しい生活に慣れていってください。

さて、新社会人になって、初任給が出たりすると、

「ちょっと本格的な BAR へ行ってみようかな。」

なんて気になる方もいらっしゃるかと思います。

もちろん、学生時分からすでにデビューは済ませていているという方もおられるとは思いますが、最近は会社の上司から飲みに誘われるという機会も減っていると思うので、自ら行動を起こさないと、何も覚えない、覚えられない時代になってきています。

とはいっても、初めての BAR で一体何を頼んでよいのやら、途方にくれてしまうのではないでしょうか。

とかく BAR というと、あの三角形をしたカクテルグラスに注がれる、色鮮やかなショートカクテル(シェーカーなどで材料を混ぜて作られる、短時間で飲むことを想定されたドリンク。比較的度数の高いものが多く、飲み口の割に酔いやすい。)を連想されるかと思います。

代表的なものでは、

「マティーニ」
「マンハッタン」
「ギムレット」
「ダイキリ」
「サイドカー」
「マルガリータ」
「バラライカ」
「X.Y.Z」
・・・・

もうすでにいろいろなところで試されている方もおられるかと思いますが、


いかがでしたでしょうか? これらのカクテルは??


決して「飲みやすい」と思われた方ばかりではない、と思います。


なかには「苦い経験」になってしまった方もいらっしゃるのでは??


これら代表的なショートカクテルは、だいたいアルコール度数40度以上のお酒がベースになっていて、副材料の果汁なども少量しか含まれておらず、ほぼ強いお酒をそのままストレートで飲むのと変わらないことになります。


つまり、


ほとんどの日本人には「強すぎる」のです。


名前を覚えたばかりのカクテルを、立派な BAR で試してみたい気持ちはわかりますが、無理をして度数の強いものを短時間で飲んで、せっかくのBAR 初体験が、恥ずかしい思い出になっては台無しですよね。


そこで、提案。


上記のカクテルを頼む際に、

「オン・ザ・ロックでお願いできますか?」

と尋ねてみましょう。


「オン・ザ・ロック」はご存知の方も多いと思いますが、やや大振りのグラスに氷の塊(岩に見立てたところから「ロック=rock」と言われる)を入れ、それにお酒を注いで給される飲み方のスタイルです。

このスタイルには、お酒自体を冷やして、飲み口を爽やかにする効果があるのはもちろんのこと、飲んでいくうちに氷が溶け始めて、好みのアルコール度数でゆっくりと楽しむことができるというメリットがあります。(もちろんそれでお酒が「水っぽくなるのが嫌」という方もおられます。)ウイスキーなどを飲む際に、これで頼む方も多いと思いますが、実は上記のようなショートカクテルに使っても一向に構わないのです。(なかには「邪道」と称して、拒否される堅気な BAR もあるかもしれませんが )

逆に言うと、「絶対正規のスタイルで飲むんだ」と頑張って、あっという間に酔いが回り、前後不覚になられるよりも(実際ショートカクテルは、時間が経つと温度が温くなってしまうので、早めに飲む必要がある。したがって、その分酔いも早い)、スマートに「ロックでいいかな?」と言っていただいて、自分のペースで飲まれる方が、「ああ。分かってるな。」という印象を受けます。


いかがでしょう。

「オン・ザ・ロック」スタイルで飲む、ショートカクテル。

一度お試しあれ。


神保町にお越しの際は、是非お立ち寄りください。

苦い経験は、仕事の上だけで充分ですよね。

お待ちしております。


Rockaway 5pm / Auv
Chillhop Music
2019

(本文の最後に、お店でよくかける音楽を紹介しています。お家でお酒を飲まれる際に是非どうぞ。今度お店に聴きに来てくださいね。)

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