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いま読み進めている本

なんとなく思いつきで、2024年1月17日現在の「いま読み進めている本」を紹介してみることにしました。


森林に何が起きているのか


先月の中公新書キャンペーンのときに購入した本です。

内容は思っていたよりも専門的でした。
「日本でソーラーパネルを設置するために大切な森林が切り払われています」みたいな話が読めるかと思いきや、どちらかというと世界の話がメインです。

例えば「シベリアのタイガでは〜」とか、「オーストラリアで山が燃えるとコアラが〜」とか。

でもこれはこれで面白いですね。
山火事って何でもかんでも消火したらいい訳ではないらしいですよ!

あとインドネシアの山火事一回で排出された二酸化炭素が、日本が一年間で排出する二酸化炭素の1.5倍の量だったとか。
スケールでかすぎて凄い。全然知らなかったです。勉強になる。

本来、二酸化炭素の減少に貢献するはずの森林が、火災によって二酸化炭素を増加させる原因になってしまっている。つまり、温暖化が森林火災を誘発し、同時に森林火災が温暖化を増幅させる悪循環が生まれている。

序章  多発する森林火災  より

現在の進捗は 全78節中36節(46%読了)。


一冊でわかる  ブラジル史


図書館の新着本コーナーにあったので借りてみました。

上の『森林に何が起きているのか』でブラジルとアマゾンの話が出てきて、そういえばあまりブラジルのこと知らないなと。

これも良い本ですね(今日も読んだ)。

「ブラジル史」なので基本的には歴史のことばかりなのですが、時系列に沿ってかなり詳しく書かれていて、読み進めるたびに新たな発見があります。

まだ前半部分ですが、南米大陸でブラジルだけがポルトガル語である理由も面白いし、「ブラジル」って名前はそもそも何なのか、というのも分かりました。

図書館への返却期限が残り5日を切っているので、スパートかけていきます。

現在、「日系人」と呼ばれる移民の子孫をはじめ、日本にルーツを持つ人が世界一多い国は、ブラジルです。

はじめに より

現在の進捗は 全131節中53節(40%読了)。


ペアレントクラシー 「親格差時代」の衝撃


こちらは自身で購入した本です。

2023年のオススメ教養本で紹介した、橘玲・著『無理ゲー社会』には「メリトクラシー」という単語が出てきました。
これは端的に言えば「知能と努力が支配する社会」を指します。

しかし調べてみると現代社会、特に日本はそこから更に奥地の「ペアレントクラシ―」に突き進んでいることが分かり、その現状と今後に興味があり、本書を購入しました。

ペアレントクラシ―とはイギリスの教育社会学者フィリップ・ブラウンにより提唱された概念で、「親の財力と親の願望が子どもの将来を支配する社会」のことです。

高瀬志帆『二月の勝者』より

前の職場の上司は子どもの教育費に何百万も費やしていたようで、
「これで希望の大学行けなかったら、教育費いくら掛かったか話して、全力で叱りつけるわ」と言って笑っていたのが強く印象に残っています。

20年前には無かった「親ガチャ」という言葉がなぜ今流行ったのか。
その答えがこの本にはありそうです。

塾に行っていたのは、4年生では週3だったと思います、で、5年生で週4になって。6年生は週5で行っていました。塾がないのは月曜と金曜。でも、その日はひたすら宿題をこなしている、という感じでした。土曜は午後2時から夜7時まで授業。日曜は朝の8時半ぐらいからテストがあって、午後は志望校に特化した対策授業みたいな感じで。

第三章 不安のなかの親 より

現在の進捗は 全50節中27節(54%読了)。



いままさに読んでいる本を三冊、紹介してみました。
どれもオススメですが、『森林に何が起きているのか』はちょっとニッチすぎるかも。

「一冊でわかる」シリーズは自分の予想より良かったので、他の本も読んでみます。
刊行済みの本だと、インド、韓国、ギリシャあたりかな。

「ペアレントクラシ―」に関連して、最近読んで特に感銘を受けた記事があるので紹介しておきます。

世の中には「児童手当をパチンコに使う親」「稼ぎはあるのに娘を大学に行かせない親」がいます。
これはそんな不遇な子どもたちを救う、素敵な提案だと思いました。


普段は読書によって得られた知見を交えながら、日記やエッセイを書いています。

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それでは、また。

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みどり|読書のおすそ分け
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