本日の読書 #075 「低いハードル」
参考書籍:『1日ひとつだけ、強くなる。』梅原大吾
第四章 飽きても続ける より
低いハードル。
著者(プロゲーマーのウメハラ氏)によれば、成長の秘訣は「低いハードル」にあるという。
ビジネス書にはよくこの手の「ハードル」とか「目標設定」といった話題が出てくる。
このときよく言われるのは、
「高いハードルを作って、部屋の目に付くところに貼っておく」
「短期的な目標と、長期的な目標をどちらも定める」
みたいなことだ。
しかし、日本初のプロゲーマーとして、幾度となく世界王者になっているウメハラに言わせれば「高いハードル」なんてものはそもそも不要で、成長に必要なのは、
「低いハードルを設定して、かつ、それを安易に上げないこと」
であると。
意外だ。
ハードルを低いまま保っていくことが、成長の秘訣だって?
なぜそうなるのか。
その理由は、彼の定義する「成長のループ」にある。
モチベーションによって物事に取り組み、成果を出す。
成果が成長の実感につながる。
成長の実感は、モチベーションを高く保つ。
こうやって文章にしてみると、
5分も掛けて図解を作るまでもないほどに、当たり前と感じる。
でも、ここから先が、ちょっと新しい。
ウメハラの語る「低いハードルだけで良い」というのは、とどのつまり、常に成果がカンタンに出せる方が良いと言っているのだ。
小さい成果に対して成長を感じられれば、それがモチベーションになり、ループを回転させやすくなる。
そしてこの「成長のループを回すこと」だけを、常に考えるべきだと。
一方で高いハードルを掲げてしまうと、成果はカンタンに出せなくなり、結果に振り回され、燃え尽きる原因にもなる。
ううむ。心当たりがあるなあ。
だからウメハラはたとえ世界最大の大会であっても、それを目標に据えたことはないと断言している。
世界王者の著者が言うのだから、少なくとも長期に何かを続ける場合においては、一つの正解ではあるのだと思う。
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