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撮るマインドフルネス

書店で気になる本を見つけた

「撮るマインドフルネス」


昨今、マインドフルネスが注目を浴びている

マインドフルネスとは、過去の経験や先入観にとらわれず、今この瞬間に起きていることに意識を向ける心の状態です。仏教の瞑想がベースとなっており、瞑想によってこの状態を維持することができます。

現代人は「今」を生きることが難しい

明日の会議の資料どこまで作ったっけ…
先方と9時に待ち合わせだから、いつもより早めに家を出ないと…
あぁ先週はなんであんなミスをしてしまったんだろう…

など、「未来予測」と「過去回顧」に忙しい

生きているのは「今」なのに


元々、座禅や写経に興味があり、それに通ずるマインドフルネスにもすぐに興味を持った

浴槽に浸かりながら、電気を消して目を閉じると、絶え間なく思考が行き交う

今日食べ過ぎたなぁ
明日なにしようかなぁ
風呂から出たらアイス食べようかなぁ

これは「今」に集中できていないマインドレスネスという状態だと言われている

そうではなく、浴槽のお湯が肌に当たっている感覚、波打つ水の音、身体各部の温度に意識を向ける

「今、ここ」に意識を集中する

すると、過去と未来でいっぱいだった頭の中に余白が生まれていくような感覚になる

リラックスできて、ストレス発散できている状態だ


そんな、マインドフルネスが好きな僕が
「撮るマインドフルネス」という本を見つけたら買わないわけがない


読了して、思ったのは
確かにカメラで撮るというのは
マインドフルネスだ


ストリートスナップをしているから
特に理解できたのかもしれない

街を歩きながら、芸術的な瞬間を写し止めようと、常に視界を広げて、その瞬間を探し求める

その時、昨日のことも明日のことも考えない

「今、ここ」に集中している
それでいてリラックスできて楽しい

そもそもカメラは「今」を撮るモノだ
過去も未来も撮ることはできない

僕は無意識下で、カメラのこういったマインドフルネス的な要素を好んでいたのだと知った


そして、写真は景色を写すだけではない、ということを知った

自分がそこにいた という証だ
自分の見た世界を写している
もうひとりの自分との会話だ

「自分」は写っていないけど
「自分」を表現できる


そんな「自分をあるがまま表現した写真」を「いい写真」と言うのかもしれない


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