「HUNTER×HUNTER 38巻」 感想
2024年9月4日(水)、約2年ぶりにハンターハンターの新刊発売!
嬉しくてわくわく開いてみると、とんでもない文字の量!しかも文庫本より小さい文字サイズ!もはや『挿し絵が多めな小説』です。
いままで特典目当てで単行本を購入しておりましたが、さすがに文字の細かさが厳しくなってきたので、今後はおとなしく電子書籍にしようと決意。
そして38巻では、なんと幻影旅団の結成秘話が明かされます。
そこに初期メンバーであるパクノダさんのご命日(9月4日)を発売日にする尊さ。
本誌では明かされなかったパクノダさんの制約『一番大切な人に触れない、この先ずっと。』
文字通りの『触れない』うえに、何があっても『記憶を探らない』という覚悟に震えました。
『あんな事をした連中が、現行の法体系の中で心から深く反省し悔い改める姿を、僕はどうしても想像出来ない。』
問題への最適解は『自分をデザインする』ことだと見せつけられました。
ブラックホエール号では『壊しましょう、何となく。』でおなじみモレナ=プルードさん率いるエイ一家vsその他マフィア+旅団+ツェリードニヒ(ケツモチ)という四面楚歌100%の構図。
『私は、私も含めてこの世の全てがどうでもいい。』としつつも、成り行きなのか、それともあえてこの状況に持ち込んだのか、これからどのように『この糞溜めみたいな世界を壊す』のか目が離せません。
アジトの作り方しかり、いま成長過程にいる仲間たちと進捗を楽しんでいるようですし、“器官”や“古の習わしを悪用”も気になるところです。
そのほかにも、攻め(動)の頭脳派がそろうと、こんなにも円滑に仕事が捗るのか!と驚いたシュウ一家・ヒンリギさん&ノブナガさんの協力プレイや
失礼ながら予想だにしなかったツェリードニヒさんのご友人たちの存在
心音が全く乱れないカイザルさんのセンリツさんへのアプローチなど
素敵なポイントはたくさんありましたが、個人的に最も熱かったのは『ありあわせ感だけは絶対に出したくない!』というシャア一家・ツドンケさんの推しに対する姿勢です。
愛は敬意に宿る。
わたしはHUNTER×HUNTERの箱です。