王道を行っても面白くないから「俺たちは覇道で行くぜ!」なスタイルでコミケに参加している件
今回の記事はグリモアでゲームプランナーとして働くtomが担当します。
自己紹介
現在運営中のタイトルである『ブレイブソード×ブレイズソウル』(以降ブレ×ブレ)でゲームプランナーとして働くtomと申します。
高専の情報科とかいうオタクしかいない監獄出身で、前職ではひよっこエンジニアをやってたりしました。グリモアには2019年に入社し、企画立案やデータ作成みたいなことをやったり、施策スケジュールと事業計画とでにらめっこしたり、クリエイティブの監修やマーケティング施策の推進をしたりしてます。
あと限界オタクもやってます。
こんな話をするよ
強大で強力な競合ソシャゲと戦うためには、王道なやり方では勝てないという話をします。そして、そんな中で私達がどんな考えでどんな戦いをしてきたかを少しだけご紹介します。
ということで
ブレ×ブレというソシャゲをご存知でしょうか?
当社のアドベントカレンダーを見てくださっている貴方は知っているかもしれませんが、世間一般では知らない人が大多数でしょう。
端的に言うならソシャゲです。
かわいい女の子がいっぱい出てきてバトルするゲームです。
が、ぶっちゃけそんなゲームは無限にあります。
(※無限というのはオタク特有の誇張表現で、実際に無限なわけではありません)
私達はソシャゲというサービスを提供しているわけですが、皆さんご存知の通りソシャゲ界隈には多くの「有名タイトル」たちが闊歩しています。
「かわいい女の子が出てきてバトルするゲーム」に限っても山手線ゲームができるくらいはありますし、その中で私たちは決して「有名タイトル」側ではありません。
むしろ「マイナータイトル」側であることは明白でしょう。
(もしかしたら深夜にTOKYO MXさんで流しているTV CMで知ってくださっている方は多いかもしれませんが!)
しかし同じソシャゲ界隈に身を置く以上、そんな「有名タイトル」たちと並ぶことになります。売上規模も違えば、運営人数も違います。使えるリソースには天と地ほどの差があることでしょう。
当然ながら、ユーザー視点では「有名タイトル」だろうが「マイナータイトル」だろうが等しく「ソシャゲ」です。我々の都合など知ったことか、です。
そんな中での私達の戦い方は、彼ら「有名タイトル」といかに差別化するかということを意識しています。
彼らを王道とするのであれば、「覇道」とも言うべき戦い方です。
コミケの広告
具体例として新コミックマーケット99に出稿した広告をご覧ください。
広告です。
実際に新コミックマーケット99に出稿した広告です。館内に掲載されていました。「イベント開催中!」とか「今ならこれ貰える!」とか「最大100連無料!」とか、ソシャゲの広告らしい言葉はひとつも書いてありません。ふざけていますが、ふざけているわけではありません。
「最大100連無料!」のような一見すると正しい広告は「有名タイトル」だからこそ有効に使えます。
考えてみてほしいのですが、コミケで知らないソシャゲの「最大100連無料!」という広告を見てインストールするでしょうか。
大抵の場合は、「そういえばメインでプレイしているソシャゲも無料ガチャやってたな…」と思って終わりです。
効果が薄いどころか、競合の「有名タイトル」に効果を奪われています。
(いわゆるヴァンパイア効果というやつですね)
ではどうしたらいいか。
簡単な話で、その場でインストールさせようとしなければいいのです。
こんなことを感じてもらえれば勝ちです。
その後、Twitterのタイムラインで流れてきたり、たまたまアプリストアでブレxブレを見かけたときに「あの時の広告の…」とインストールしてもらえる確率が上がります。
もちろん実際はそんな簡単な話ではありませんが、ここで言いたいのは
「有名タイトルと同じことをやっても勝てない」
ということです。
これが「有名タイトル」と戦うための「覇道」の一例です。
企業ブース
コミケの企業ブースも同じです。
これは夏に開催されたコミックマーケット100でのブレxブレブースです。
企業ブースです。
実際にコミックマーケット100で出展していた企業ブースです。南ホール242にいました。グッズも売ってなければ、キャラクターの等身大パネルも無く、ラッピングカーも美人なコスプレイヤーさんもいません。コミケに壁で落書きを楽しむだけのブースを出した企業は、世界中探しても他にはいないでしょう(当社調べ)。
ふざけていますが、ふざけているわけではありません。
これにもちゃんと意味があります。
逆に目を引くとかTwitterに晒されたかったとか自分たちが楽しいとか色々ありますが、ひとつは「ユーザーさんとのコミュニケーションを取るのが目的だった」ことです。
グッズを販売するとどうしても列ができますし、ユーザーさん一人ひとりと会話をすることは難しくなります。
「この前のイベントがどうだった」「このキャラの供給がほしい」「ガチャ回して」などなど…
わざわざコミケに来てグリモアのブースに来てくださるユーザーさんと、ちゃんと向き合って会話をしたい。
そして、ブースを見たユーザーさんを少しでも笑わせたい、喜ばせたい、来たことを後悔させたくない…。
そんな思いからコミックマーケット100のブースは落書きするだけのブースになりました。
ゴール設定
広告にしろブースにしろ、王道ではなく「覇道」なやり方で戦ってきました。それはもちろん楽しいこともありますが、大変なこともあります。
最も大変なことは、「ゴールと、そこへ向かうための道を自ら設定しなければいけない」ということです。
王道というのは既に多くの人々が通ってきた道であり、(リソースは必要かもしれませんが)その道に沿って進めば一定の効果が約束されます。方法を知っている人はたくさんいますし、ネットにも転がってます。
一方「覇道」は、ほとんど誰も通っていない道であり、どこにも答えが落ちていないことが多いです。手に入れたいものを絞り、明確にし、自ら道を切り開いていかなければいけません。逆を言えば、それこそが「覇道」の楽しさとも言います!
最後に
ここまでお付き合いいただき、本当にありがとうございます。
わたしたちと一緒に「覇道」を歩みたいという方を募集中です!
ソシャゲ界隈の変化を楽しみながら、たくさんの中二病を救っていきましょう!少しでもグリモアに興味をお持ちいただけましたら、是非とも下記の採用サイトをご覧ください。
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