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コンパニオンプランツについて

コンパニオンプランツという考え方があります。

ひとつの畝に一種類の野菜、という育て方ではなく、ひとつの畝に複数の種類の野菜を栽培します。
野菜の種類によって相性の良し悪しがあるので、相性の良い組み合わせにすることで、ひとつの畝に一種類の野菜の場合よりも良く育つ、とか、相性の悪い組み合わせは避けるとされています。

私は、ひとつの畝にいろいろな野菜を育てているので、周囲の人には「コンパニオンプランツを上手に利用している」と見えるようです。

自然栽培を始めた当初は、コンパニオンプランツをすごく意識し、本に書かれた相性を常に気にし、参考にしていました。
ですが今は、相性が悪いとされているマメ科とネギ科を同じ畝に植えていたりして、けっこういい加減です。

畑の面積が限られているから、というのが一番の理由ですが、失敗しても平気な趣味の菜園だからなのも大きいです。
「本当に相性悪いかどうか試してみちゃえ」という気持ちがあります。
また、本によって同じ組み合わせが相性いい、とされている場合と、相性悪い、とされている場合があったのも理由のひとつです。

現在の私の意識としては、限られた面積の畑に欲張っていろいろ育てたいので「ま、なんとかなるんじゃ」と行き当たりばったりで植えまくっている、という感じが強いです。

ただし、行き当たりばったりとはいえ、何も考えていないわけではありません。
常にコンパニオンプランツを意識してはいませんが、コンパニオンプランツを意識して栽培していた時の経験をベースに「なんとかなるんじゃ」と判断していたり、保険的にコンパニオンプランツを利用したりしてします。

まず、夏野菜であれば、ナス科とウリ科については前年どこに植えていたか確認し、なるべく連作にならないようにしています。
連作になってしまう場合は、上手くいかないかもしれないことを覚悟した上で、コンパニオンプランツとしてネギ類(主にニラ)を一緒に植えています。

ニラがいる畝にマメを蒔く場合は、多少は距離が離れるようにしたり、間にもう一種類なにか野菜を挟めて植えて、ニラとマメが隣り合わないようにしています。
すぐそばでなければ、我慢してくれるんじゃ、という考えです。

秋の種まき、植え付けシーズンには、夏野菜がまだある状態で冬野菜の種まきをしますが、その夏野菜がいつまでそこにいるかと、蒔きたい冬野菜の育つスピードを考えて、夏野菜と冬野菜がなんとか共存できそうかを判断して場所を決めています。
その後、栽培していて共存が厳しくなった場合は、夏野菜を早めに撤収したり、冬野菜の育ちが悪くなるのを覚悟で夏野菜をギリギリまで引っ張ったりします。
この、共存できそう、は相性がいいかも、ということになるかと思います。

また、冬野菜の種まきでは、早く育って収穫できそうな野菜と、成長に時間がかかるから、他の野菜を収穫後に大きくなる、と思える野菜を一緒の畝に蒔いています。

つまり、コンパニオンプランツの本に書かれたことをそのまま真似る段階から、自分なりに理解した、コンパニオンプランツの相性のいい悪いのベースにある理屈に従って育ててみる段階に進んだ、ということなのかもしれません。

コンパニオンプランツについて書かれた本は、木嶋利男氏の著書がポピュラーなのかなと思いますが、他にも色々あり、上に書いたように著者によって相性の良し悪しが違っていることもあるので、読み比べるのも楽しいです。

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