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タイのバンコク現代美術館 MOCAに行ってみた

今回はタイのバンコクに訪れて、想像以上に面白かった現代美術館MOCAについてご紹介します。

MOCAへのアクセス

バンコク中心地より少し離れて、ドンムアン空港近くに位置します。
BTSモーチット(Mo Chit)駅、またはMRTチャトゥチャック・パーク(Chatuchak Park)駅からタクシーが便利です。
私はDark Red Lineのバンケーン(Bang Khen)駅から10分程度歩いて行きました。


MOCA BANGKOK
499 Kamphaeng Phet 6 Rd, Chatuchak, Bangkok 10900
営業時間:10:00〜18:00
休館日:月曜
入場料:大人280THB、学生(学生証提示)100THB、13才未満•65歳以上無料


どんな美術館?

モバイル創設者 Boonchai Bencharongkul氏のコレクションを展示する美術館です。

イタリア出身の彫刻家 Silpa Bhirasri氏とラーマ9世の功績を称えることを目的に建設されました。
(Silpa Bhirasri氏はタイの政府機関や大学で芸術レベルを向上することに努めたタイでは偉大な人物なのだそう。)

タイや国際的なアーティストの伝統的および現代的な作品1,000点以上を収蔵しています。

タイは独特の宗教観やカオス感、なまめかしさを感じる観光スポットが多いと思います。

そんなタイの魅力をぎゅっと凝縮したようなアートが数多く展示されていました。

時にはギョッとしたり、癒されたり、ドキドキしたり、、日本ではあまり見ないような大胆かつ創造性に富んだアートが見られる面白い美術館です!

それでは早速一緒に巡ってみましょう♪

玄関(庭園)

MOCAの正面玄関右手の庭園には2つの彫刻が展示されています。

1つは奥に見えるガネーシャ、もう1つは蓮にインスピレーションを得た彫刻だそうです。(一番手前には、ちゃっかり亀がいます。)

特にガネーシャは近くで見ると大きくて迫力がありました。

そして玄関には、これまた不思議な像が、、

今にも動き出しそうな躍動感

タイのアーティストの方は、仏様も人も動物も、なんでも合体させてアートにしちゃうのがすごいです。

1F 国民的アートと企画展

木にたくさんの象が掘ってありました

1階には美しい彫刻と、かわいらしい絵が常設展示されていました。

また私が行ったときは準備中だったのですが、企画展示室もありました。
あの有名なバンクシー展も開催されたことがあったそうです。

準備中で入れませんでした

2F 信仰 、信念のアート

2階には200点を超えるアジアのマスクが展示されています。

日本のマスクもありました!
よく集めたな〜

またインドの古典的な叙事詩である「ラーマーヤナ」と「マハーバーラタ」に関するアートもありました。

この2つの物語、私は初めて知りました。

日本人にはあまり馴染みのないストーリーですが、どちらにもヒンドゥー教の神々がたくさん登場するそうで、東南アジア圏なら多くの方が知っている超定番の昔話だそうです。(日本人にとっての「桃太郎」みたいな感じでしょうか?)

その他にも象や仏様をモチーフにした作品がたくさんありました。

ゾウさんの中に仏様がいっぱい
とても神々しい不思議な色遣い
うっとりしてしまう滑らかさ
淡い色遣いで天女たちが本当に舞っているようです

3F 想像力かき立てられる現代アート

想像力とファンタジーをテーマにした現代タイ作品が展示されています。

この部屋は、タイの古典文学「クンチャン・クンペーン」に特化していました。

この物語は、ブサイクだけれど心優しいお金持ちのクンチャーンと、貧乏だけどハンサムで勇敢な武将クンペーンが、幼なじみの美女ワントーンをめぐって確執するという三角関係の話だそうです。

美しいハスの池
子どもたちがなんだかかわいい
微笑ましい馬の親子
動物達は死期を悟ると言われますね
でもこのご老人の瞳にはまだ光が宿っているように見えます
化粧に目覚めた女子高生たち
どの国も一緒ですね
スピード感のあるトゥクトゥクとバス
タイではとても人気なアーティストさんのようです
長椅子と絵画がマッチしてます
この絵は立体的で、卵が浮き出てました
人間のようなオラウータンたち
猿の世界にもお世辞はあるのでしょうか

4F 偉大なアーティスト

4 階には、タイで最も有名な国民的芸術家の1人であるThawan Duchanee(タワン・ダッチャニー)氏のキャンバス油絵、素描、木彫り 、武器などが展示されています。


もう1つのハイライトは、3人の著名な芸術家による3つの大きな絵画「天国、地球、地獄」です。

その絵を見るには卵型の宇宙を抜ける通路を通ります。

この演出もファンタジーの世界に迷い込んだようでワクワクしました。

5F インターナショナル コレクション

最後に、5階には国際的なアートや写真が展示されています。

まずは2世紀以上遡る英国ヴィクトリア女王のロマン主義時代の絵画コレクションです。

またこのお髭といえば、、

そうです、ダリです!

なぜここにダリの模型があるのか、はっきりわからなかったのですが、あの有名なダリに絵を描いてもらっているかのような写真が撮れます。

印象的な唇アートやカエル、地球儀があったり、

タイの伝統的なタトゥーであるサクヤンの写真も展示されていました。

このタトゥーご存知ですか。

タイでは運命を変える力や悪い宿縁から逃れる力、また悪霊から主人を守護するなどの神秘的な力が備わると信じられています。

また、神聖なタトゥーを入れた人は、そのパワーを失わないよう悪事を行わない、お酒を飲まない、殺生をしない、盗みをしない、嘘をつかないという5つの戒律をはじめ、細かい規律を守らなければなりません。

アンジェリーナ•ジョリーもこのタトゥーを入れたとのことで、有名になったそうです。

アートからタイの伝統や文化を知る機会にも繋がりました。

今回ご紹介したのは本当に一握りの作品です。

面白いけれど、写真を撮るのは少し憚られてしまうようなアートも展示してありました。

見応えたっぷりのため、あっという間に3時間くらい滞在していました。

芸術に興味がある方だけでなく、タイのことをもっと知りたい、一味違うタイの思い出を作りたい方は、ぜひ足を運んでみてくださいね。

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