オチャノキの風神雷神に会いに京都へ
こんにちは!グリーンディスプレイのトヨオカです。
関東も梅雨が明けましたね!
さて、前回に引き続き今回もオチャノキプロジェクトのお話です。
初めての方へ。プロジェクト概要はこちら↓をご覧下さい。
喫茶文化発祥の地へオチャノキを
昔々、時は鎌倉時代。それまではお茶は「薬」とされており、僧侶や貴族など身分の高い人々のものでした。
中国からお茶の種を持ち帰り、広く一般に喫茶の文化を広めた"茶祖"として知られる栄西禅師が建立した京都最古の禅寺である建仁寺。
そんな歴史あるお寺にご縁あって、2020年3月にオチャノキを献納させて頂きました。
↑左右端にあるのがオチャノキです。
写真をご覧の通り、4m近くあります。実はここまで大きなオチャノキは日本国内ではとても珍しいんです!
このように左右に植樹したのにも理由があり、建仁寺は多くの文化財を所蔵しています。中でも俵屋宗達が描いた風神雷神図屏風がとても有名です。誰しも歴史の教科書で1度は見かけたことがあるのでないでしょうか。東京五輪の記念硬貨デザインに選ばれたこともあって最近さらに注目を集めていますよね。
この風神雷神図屏風に描かれている風神雷神に見立てて、建仁寺三門前に2本植樹しています。
2021年7月5日建仁寺へ
栄西禅師の旧暦の命日である7月5日。
当初は2020年7月5日に献納式を行う予定でしたが、コロナ禍のため延期。
住職の方々、お寺の庭を管理されている北山造園の皆様、掛川市の皆様。たくさんの方にご協力いただき無事、先日7月5日にこの建仁寺へオチャノキ献納プロジェクトの思いを綴った看板を納めて参りました。
↑建仁寺の浅野住職と北山造園さん達と。生垣は結界とされており、普段は中に入れません。
「やっぱりこっち側の方が見栄えがいいよね、」
「なんか曲がってない??」
「いやいや、もう少し左?」
というようなやりとりのもと、良い場所に収まりました!
雨の予報だったのにこの間は雨が降らず。パワーを感じました。
浅野住職と私たちの思いを綴った看板です。ここを訪れた方に「これがオチャノキなんだ」と知って頂けたらとても嬉しいです。
建仁寺を訪れて
京都も建仁寺も初めての私。
写真はほんの一部ですが、敷地内一部の生垣がオチャノキなんです!秋になったらオチャの花が咲きます。さぞ綺麗なんだろうな。
他にも本坊などを回り、あまりの美しさに驚くばかり。
大雄苑の縁側に腰掛けることどれだけ経ったことか。
心がストンと落ち着く空間でした。
言葉ではとても表現が出来ません。皆さんにも是非体験して頂きたいです。
最後に
歴史ある由緒正しい建仁寺にオチャノキプロジェクトが関われたことはとても光栄なこと。
前回のnoteで取材した、茶箱 岡部さんもおっしゃっていたオチャが縁を運んでくれる"茶縁"に感謝です。
これからどんな茶縁が生まれるかますます楽しみなりました。
もちろん待ってるだけじゃなく、こちらから積極的に作っていきたいですね!
今回の件でオチャノキプロジェクトやお茶文化の発展に繋がる1歩になりますように。
コロナが落ち着いた後京都を訪れた際は、800年の時を経て故郷へ還ってきたオチャノキに会いに建仁寺を訪れてみては如何でしょうか。
それではまた!