【体験談】公務員への転職を進めない理由
今回は民間企業のエンジニア→国立大学職員(技術職員)→民間企業のエンジニアと経験してきた私が、国立大学職員(以後、大学職員)への転職についての私見を綴ります。
現在、転職・就職を考えている方の参考になればと。
前提として、個人と企業(団体)の間には相性があるので一概にどちらが悪いとは言えません。しかし、私が経験してきたことは相性の度を超えていました。実際に労働監督署へも相談に行きました。noteでネガティブなことをわざわざ綴ることないと考えましたが、これ以上誰かに私と同じ過ちをおかしてほしくないと考え、綴ることにしました。
民間から公務員へ転職を考えている方へ。
初めて読む方は先にこちらを読んでいただけると私が以前大学でどんな仕事をしていたかという前提が分かるかと思います。
注:ここでは国立大学職員のことを”公務員”と称していますが、厳密には異なります。国家公務員だったのは過去の話です。ただ、業務内容や待遇などから公務員と共通していることもまだまだ多くあります。
■私は公務員への転職は進めない
以下がその理由です。
業務自体に面白さを見出しておらず、前向きではない人が多い
業務や労働環境を改善しようというモチベーションが低い
職員と教員間のパワーバランスがいびつでツラい思いをすることが多い
圧倒的に事務職員が多いため技術職員の意見を理解してもらえないことが多い
何かトラブルがあると技術職員のせいにされることが多い
給与や労働環境などの改善が見込めない
単純作業や人同士の揉め事が多いため仕事が楽しくない
職員を"人財"としてではなく自分の道具と認識している年配者が多い
人財教育という概念が全くない。教育スキルが異常に低い。(これほんとに)
精神的にまいってしまうことが多く、余暇の時間が確保できても趣味を楽しみたいというモチベーションが湧いてこない
組織内のことにばかり詳しくなり、汎用的なスキルが身につきにくい
他業界との付き合いがあまりないため人間関係が広がらない
特に地方で地元の国立大学に属していると、組織の看板が過大に立派に感じるせいで嫌なことがあっても組織を離れる勇気が湧きづらい。(結果、再起不能になるまで我慢してしまう。)
民間経験者を妬んで嫌がらせしてくる人がいる
サービス残業を無くす仕組みが整っておらずブラックになりがち(年中80時間以上残業しているのに30時間以上は申請できなかった)
ハラスメント相談室も形だけ(全く予約が取れない)
”ハラスメントをはたらく人間には何のペナルティも与えず、ダウンした人を異動させる”を繰り返す
ざっとですが以上です。
上記のような問題を抱えている大学には6年勤めましたが、改善の兆しは全くなく、悪化するばかりでした。
■もってはいけない転職の思考
私が最初に民間から公務員(または大学職員)に転職を考えたのは、長時間労働や過剰な競争を続ける民間企業に辟易したことがきっかけでした。
しかし、実際に大学職員になってみると上記のような理由で”自分には合わない”とすぐに感じました。規模が大きい旧帝大だったので、人事異動の機会もあり改善されるかもしれないと期待していましたが、異動後も結局状況は全く改善せずむしろ悪化するばかりでした。
ですから今、転職を考えている方は「疲れたから公務員へ」ではなく「健全に生活したいから優良な民間企業へ」という考えで転職先を考えていただきたいです。私のような失敗をしてほしくありません。
■民間企業に戻った現在
めちゃくちゃハッピーです。
良縁があり、納得感の高い転職活動ができました。詳しくはこちら。
もし、大学職員への転職で悩んでいる方はご質問ください。できる限りお答えします。
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