刺さる言葉には2種類ある

本日は、「刺さる言葉には2種類ある」というテーマで考えたことをまとめたいと思います。人の心に深く響き、感動や影響を与える言葉には、大きく分けて2つの種類があると感じました。


1つ目: 背中を押してほしい言葉

最初の種類は、自分がすでに感じていることや、心の中で求めていることを代弁してくれるような言葉です。これは、潜在的な欲求や悩みを言語化してもらい、解決策や行動を促されることで背中を押されるような言葉です。

例として挙げられるのが占いや名言集です。占いは、人が無意識に求めているものや答えを引き出してくれることで、心の支えや道しるべとなる役割を果たします。名言集も同様です。多くの名言は抽象度が高く、解釈の幅が広いため、読む人それぞれの悩みや欲求に応じて、必要なメッセージを受け取ることができるのです。

私自身、本屋でよく見かける名言集は、こうした理由で売れるのではないかと考えています。多くの人が、自分の内面に響く「背中を押してほしい言葉」を求めているからこそ、これらの本が広く読まれているのだと思います。

2つ目: 新しい視点をもたらす言葉

次に挙げるのが、新しい視点を提供してくれる言葉です。この種類の言葉は、私たちがこれまで考えていた枠組みを超えて、新たな発見や理解を促すものです。こうした言葉は、世界の見方を変えたり、より深い洞察を得たりすることができるため、結果的に生活や仕事にポジティブな変化をもたらします。

この「新しい視点をもたらす言葉」は、より希少性があると感じています。というのも、私自身、人材育成やメンターの現場で何度か「言葉が刺さった」と言っていただけることがありましたが、それが単に「背中を押してほしい言葉」として刺さったのか、あるいは「新しい視点をもたらす言葉」として刺さったのかを意識すると、圧倒的に後者の方が少ないと感じるからです。

新しい視点を持つために

私が大切にしているのは、いかにこの「新しい視点をもたらす言葉」を作り出し、伝えていけるかということです。日々の言語化活動や、noteの更新などを通じて、自分自身の思考や概念を掘り下げることが重要です。

例えば、以前書いた「ロールモデルは点でなく面で捉えるべき」という記事では、従来のロールモデル像に対して新しい視点を提供しようとしました。

このように、自分自身のアイデアや経験を、どのように新しい視点として伝えられるかを常に意識しています。

結論

背中を押してほしい言葉と新しい視点をもたらす言葉、この2種類の言葉を使い分けることで、より深い影響を与えることができます。特に教育やメディアを通じて人に影響を与える役割を持つ以上、常にこの2つの言葉のうちどちらの言葉として刺さっているかを意識していきたいと感じました。そして、特に「新しい視点をもたらす言葉」を磨いていくことが、これからの挑戦となるでしょう。


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